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モンスター900S

  • 掲載日/2011年01月12日【カスタムDUCATI】
モンスター900Sのカスタム画像

希少なモンスターを惜しげもなく
カスタムした超レアマシン

ドゥカティのレース部門を担当していたカジバ・ハスクバーナ・レーシング(CHR)が、既存のモンスターをカスタムして走行性能を向上させたモデルが、かつて存在した。CHRモンスターと呼ばれるスペシャルマシンは数十台しか作られなかったが、そのうちの5台が日本に上陸した。当時の価格は258万円。いまの価格と比較すればスーパーバイクが買えてしまう。

そのCHRモンスターを2台も所有し、なおかつ大胆で個性的なモディファイを施したのが、スティーブMCサプライの山下龍雄さんだ。カラーリングはイタリア大手民間航空機会社のアリタリア(ラリーカーのランチア・ストラトスで有名)をモチーフとしてまとめあげ、エンジンや足回りをカスタムしている。そもそもCHRによるモディファイが施されたモンスターに、スティーブMCサプライの手が加わったのだから、それはもうモンスターを超えた存在といってもいい。

スティーブMCサプライの手法は、各ディテール写真のキャプションに譲るとして、ここではCHRによるカスタムの概況にふれて文章を締めたい。CHRモンスター最大の特徴は、まだアンバランスな部分が残っていたとされるフレームのディメンションを見直した点だ。クロモリ材を楕円断面としたフレームは適度な“しなり”を持たせた。同時にヘッドパイプのアングルをやや寝かせ、オフセットを変更したトリプルツリーとの組み合わせによってフロントの挙動が乱れにくくなった。そのためハイスピード走行においても優れた安定性を得ている。

モンスター900Sのカスタム画像

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イタリア製の凝ったデザインのエンジンカバーを装着するだけで、エンジンの印象はがらりと変わる。ネイキッドモデル、モンスターならではのカスタマイズだ。
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一見しただけで強い個性を感じるマフラーは、スティーブMCサプライ製『サイドワインダーエキゾースト』。低中速重視の設計でトルク感を十分に体感できる。しかし残念ながら現在は絶版。
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ブレンボ製レーシングブレーキキャリパーと鋳鉄ローターのコンビは、強力な制動力を発揮、スポーツライディングをサポートする。
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片持ち式に換装されたスイングアームはマグネシウム製で、もちろんスーパーバイク系パーツをモディファイしたものだ。リンク部にもやはりスーパーバイク系パーツを流用。
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オーリンズ製倒立フォークにはセッティングを容易にするアジャスターをセット。メーターはスタック製を装着し、スポーツ走行をサポートする。
取材協力
電話/092-954-0013

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