VIRGIN DUCATI | スーパースポーツ900SS カスタムDUCATI

スーパースポーツ900SS

スーパースポーツ900SS

アルミのオーバルパイプが魅せる造形美
国内コンストラクターが生み出したスペシャル

ミニモトでカスタムを楽しんでいるユーザーの中には、ご存知の方も多いオーヴァーレーシングプロジェクツのオリジナルフレーム。その歴史を溯ると、1985年の鈴鹿8耐に出場したレーサーに行き着く。それはオーヴァーレーシングが製作したオリジナルのアルミフレームにホンダの4気筒が載ったもので、OV-01と名付けられた。その後、いくつかのレーサーが製作された後、90年にリリースされたモデルがドゥカティのLツインを積んだOV-10ブリオで、フレームは、アルミのオーバルパイプを使ったトラスフレームに、パンタ系のLツインを搭載していた。その発展・市販型となるモデルがここで紹介するOV-10Aである。

基本をOV-10と同じくするアルミオーバルフレームの美しさは「どのOV号でもいつも心奪われるのは、アルミオーバルフレームの美しさだ。特にこの10Aでは、エンジン下部から真上に伸びたエキパイの取り回しが、あたかもフレームの造形を彩っているようで、そのオリジナリティには目を見張るばかりだ」と絶賛されたものだ。

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これが20年以上前に販売されていたコンプリートであるとは、にわかに信じがたい完成度を持っている。フレームとカウリング以外は、基本的にノーマルで、キット販売もされていた。

このオーヴァーレーシング製の一連のフレームは、レースフィールドで開発されてきたもので、スポーツ走行はもちろんサーキット走行まで見据えた剛性がしっかりと確保されていることも特徴。それでいて車両重量は、フレームに合わせて設計されたアルミタンクを含めてノーマル比10kg減という軽量に仕上げられていた。搭載されるエンジンは、91年のスーパースポーツシリーズ、900SS/SL系の904cc。フロントやリアの足回りもノーマルから流用できるよう設計されていた。

このOV-10Aはフレームをメインとしたキットの他にコンプリートモデルを199万円で販売した。その価格は、同じ900SS系エンジンを積むビモータのDB2SRが198万円だったことを考えれば、決して高いものではなかったはずだ。

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フロントフォークはベースとなった900SLオリジナルの倒立タイプ。ブロンボ製フローティングローターや同じブレンボ製の4ポットキャリパーなども、純正装着パーツを流用している。アルミのオーバルパイプで形成されたトラスフレームは、ノーマルボディにはない美しさを持っている。OV-10ブリオと販売されたOV-10Aは搭載エンジンが異なるため、フレーム形状も違う。タンクはアルミで作られたスペシャル。900SSを踏襲したエアプレーンタイプのタンクキャップは、この当時の流行でもあった。
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フレームに合わせて設計されたマフラーは、オーヴァーレーシングオリジナルで、アップタイプの2本出し。このデザインは、同時期に発売されていた916系に通じるものがある。エンジンは、900SS系の904ccがそのまま搭載される。シートカウル下にあるリアショックユニットのマウント部。OV-10Aフレームは、見えないところまで美しく仕上げられている。ベーシックキットでは、写真のようにノーマルのアルミスイングアームを使うが、オプションで片持ち式のスイングアームも販売されていた。
取材協力

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