VIRGIN DUCATI | ドゥカティを知り尽くしたアエラが手掛けた可変ハンドル 特集記事&最新情報

ドゥカティを知り尽くしたアエラが手掛けた可変ハンドル
取材協力/カスノモーターサイクル  取材・文/淺倉恵介  写真/木村圭吾  構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
掲載日/2017年7月14日

ドゥカティ用パーツを豊富にラインナップするアエラから、また一つ魅力的なパーツが登場した。それが、アルミ可変ハンドルバーだ。ドゥカティユーザーの多くが悩まされている、ライディングポジションのミスマッチを解消する特効薬的なパーツ。吟味されたハンドル位置が、想像以上の快適性と高い操作性を実現している。

FEATURE

ドゥカティのライディングポジションを
日本人の体格、体型に最適化する

爽快なLツインのフィール、コーナーが思い通りに決まった時の突き抜けた快感、ドゥカティの作りだすマシンは魅力に満ちている。だが、気になるところが全くないというわけではない。そのひとつがポジションだ。イタリアンメイドであるドゥカティは、欧米人を基準にして設計されている。そのため、体格や体型が異なる我々日本人にはミスマッチな部分があるのもいたしかたない。だが、その悩みを解決してくれる画期的なパーツがある。それこそが、アエラのアルミ可変ハンドルバーだ。

ドゥカティのマシンの中でも、モンスターやムルティストラーダといった、アップハンドルタイプのマシンは、スタンダードのハンドルに違和感を覚えるライダーは少なくない。その大きな理由は広めのハンドル幅にある。大柄で手足の長い欧米人向けのハンドルは、どうしても日本人の体格にはそぐわない。

アエラのアルミ可変ハンドルバーは、日本人の体格に合わせてポジションを再設定。さらに角度調整機能を備えて、個々の体格や好みのポジションに合わせて微調整を可能としたものだ。例えば、ムルティストラーダ1200DVTの場合、純正ハンドルの幅は840mm。対してアエラの可変ハンドルは775mm / 780mm / 790mm / 795mmと大幅に狭められている。この幅の変更はハンドルの絞り角度を変えることによって実現しているのだが、その角度は775mm=18° / 780mm=16°/ 790mm=14° / 795mm=12°となる。下の画像は780mm、790mm、795mmの各ポジションを比較したもの。アエラでは実走テストを繰り返し、理想のハンドルポジションを追求。その吟味しつくした位置で製品化されているのだ。

アルミ可変ハンドルバーを装着したムルティストラーダで、実際に走行してみた。マシンにまたがって、すぐ気がつくのは腕を伸ばした自然な位置にグリップがあること。テスターの身長は163cmと小柄、車格の大きいムルティに乗る時はどうしても気構えてしまう。だが、アエラの可変ハンドルを装着した車両は、あまりにもフレンドリーで自然に接することができることに驚かされた。

ポジションは実にリラックスしたもの、これなら長距離ツーリングでも腰や腕に負担がかかることもないだろう。また、特筆すべきはハンドルの剛性感の高さだ。社外品のハンドルは、純正に比べると柔らかく感じるものが多い。ポジションが気に入っても、荷重をかけたりギャップを踏んで突き上げられたりした時に、ふにゃふにゃと頼りなく感じ使用を諦めた経験もある。その点、アエラの可変ハンドルは素晴らしい。純正ハンドル並みか、それ以上の剛性感で、しっかりと荷重を受け止めてくれる。この安心感は素晴らしい。

ポジションの快適さは、併せて装着されていたライディングステップキットも大きく貢献している。これまた、絶妙な位置設定で、快適かつ積極的な荷重コントロールが可能。さらに、停車時に足と干渉しないので、足つき性もスポイルしない。

アエラのポジションパーツはレーシングパーツではなく、ストリートでの一般ユーザーの使用を前提に設計されているという。ドゥカティという素晴らしいモーターサイクルを、より快適に、より安全に、よりスポーティに楽しむために生み出されたマスターピースだ。

PRODUCTS

優れた性能だけでなく質感の高さに見惚れる
これぞハイエンドカスタムパーツ

アエラのパーツは性能やクオリティは勿論のこと、デザインと質感の高さにもこだわって作られている。ハイエンドモーターサイクルたるドゥカティに、見合ったパーツでなくてはならないと考えているからだ。流麗なフォルムと精緻な仕上げは、パーツ単体で見ても美しいと言えるものだが、やはりマシンに装着してこそ最高の輝きを放つ。ジャパンクオリティを体現する逸品なのだ。

アルミ可変ハンドルバーは、ムルティストラーダ1200DVT ‘15年モデル~用(7万9,920円)、ムルティストラーダ1200用(7万9,920円)、ディアベル用(7万9,920円)、Xディアベル用(8万4,240円)、モンスター1200R用(7万5,460円 画像の品)、モンスター1200用(7万1,280円)、モンスター821用(8万8,150円)がラインナップ。車種別専用設計でポジションの可変量はそれぞれに異なる。また、ブレーキホースやケーブル類の交換が不要なボルトオン設計となっている。

アルミ可変ハンドルバーの心臓部。左のバー側には等間隔に、右のジョイント部分は異なる間隔で穴が開けられているのがわかる。下の円形スペーサーを間に挟み、4箇所にピンを組み込んで取り付ける。スペーサーの角度と使用する穴位置を変えることで、正確に2°刻みのハンドル絞り角アジャストを実現しているのだ。(ここで紹介している写真は一例で、車種により可変機構の詳細は異なる)

アエラの大人気パーツであるクランクケース内圧コントロールバルブ。走行中、クランクケースは加圧状態になるため、過大なエンジンブレーキや振動、低速走行時のギクシャク感の原因になる。クランクケース内圧コントロールバルブは、クランケース内の圧力を適正化することで、スムーズなエンジンフィーリングを引き出す。ドゥカティ各車用をラインナップする。

アエラのライディングステップキットはドゥカティ各車用を豊富にラインナップ。写真はモンスター1200R用(12万2,040円)。アフターパーツのステップといえば、ステップ位置が上がって後退するものと考えがち。だが、アエラははそうした固定概念に捕らわれず、理想のステップ位置を追求。このモンスター1200R用では、ノーマルよりステップ位置が前進したフォワードステップになっているほどだ。

万が一の転倒時、マシンへのダメージを軽減してくれるフレームスライダー。愛車を大切にしたいなら、是非とも装着しておきたいパーツだ。写真はムルティストラーダ1200DVT用(2万8,080円)。

転倒時にダメージを受けると、思った以上に費用がかさむのがフロント周り。フロントフォークやブレーキシステムのパーツは、実は非常にコストが高いのだ。そうした高額パーツへのダメージを軽減してくれるのがフロントアクスルスライダー。写真はモンスター1200R用(1万800円)。アエラでは、ドゥカティ各車用に様々な位置に装着可能なスライダーを数多くラインナップしている。

水冷エンジンは冷却系にダメージを受けると、簡単に走行不能に陥る。アエラでは冷却系の要でありながら、転倒時に破損しやすいウォーターポンプをガードする、ウォーターポンプカバープロテクターを用意。形状の異なる2タイプに、それぞれアルミ製とジュラコン製をラインナップし、水冷Lツインの多くの車種に対応する。写真はムルティストラーダ1200DVTに装着したアルミ(1万9,440円)で、カラーはシャンパンゴールド、レッド、ブラックから選択できる。

細部へのこだわりが操縦性を向上させ、マシンの質感を引き上げる。アエラのアルミビレットレバーは、純正ブレンボ製セミラジアルマスターシリンダー対応品で、ブレーキ用(2万6,784円)とクラッチ用(2万6,784円)がラインナップ。ピポット部分にベアリングを内蔵し、軽く正確な操作感を実現。転倒時のレバー折れを防ぐ可倒式。スタイリッシュなハンドルバーエンドスライダー(1万584円)は、ハンドル内径14mm~15mmの車種に対応。このバーエンドスライダーにはゴールドのラインがワンポイントで入れられているが、これは別注オーダーで基本仕様はレッドのライン。カラーパーツは別料金で15色から選べるカラーオーダーが可能。一つの製品でも、部品が分割されているものは、それぞれの好みの色を選ぶこともできる。アエラでは、他にもこうしたファッショナブルで機能的な小物パーツを数多くラインナップする。

BRAND INFORMATION

ドゥカティを知り尽くしたアエラが手掛けた可変ハンドル

AELLA

http://www.aella.jp/

ドゥカティをはじめ、輸入車を中心に様々なパーツをラインナップするパーツブランド。機能や品質の高さだけでなく、所有する喜びを感じられるハイエンドカスタムパーツを次々と世に送り出している。アエラを展開するカスノモーターサイクルは、グループ店にドゥカティ京都を持ち、ドゥカティ用パーツには特に力を入れている。