モンスターS4R/S4RS DUCATI購入ガイド

Monster S4R / S4RS

テスタストレッタ搭載の
最強ネイキッドバイク

996系の水冷エンジンからスタートしたS4Rは、2007年モデルから水冷999ccユニット「テスタストレッタ」を搭載。MONSTER S4R/S4RS Testastrettaとしてさらなるパワーとスポーツ性能を手に入れることとなった。最高出力は前モデルの117psから130psへと大幅にパワーアップ。まさしくスーパーバイクの皮を剥ぎとった最強のネイキッドバイクそのものだ。

S4RとS4RSとの違いは前後サスペンション。スタンダードモデルのS4Rは、フロントにショーワ製43mm倒立フォークを、リアにはザックス製フルアジャスタブルモノショックを搭載する。一方、上級バージョンのS4RSは前後足回りがオーリンズ製。フロントは43mm倒立フォークで、インナーチューブにはTiNコートが施され良好な耐久性と摺動性を誇る。リアもやはりオーリンズ製フルアジャスタブル・モノショックサスペンションだ。

MONSTER S4R Testastretta

スピードメーターとタコメーターがトラディショナルに並ぶ。

この世代のモンスターを特徴づけるパーツだった縦2連マフラー。

999と同じテスタストレッタエンジンの最高出力は130ps。1万回転以上までストレスなく回る。

効き、タッチ、コントロール性いずれも申し分ないブレンボ製ラジアルマウントキャリパー。

S4Rのザックス製モノショックは初期作動が良く扱いやすい。プッシュロッドによる車高調整機能あり。

Y字5本スポーク軽合金のリアホイール。軽さ、質感ともにドゥカティらしさをアピール。

高いコストパフォーマンスを誇る
スタンダードモデル

豪華装備のS4RSに対してやや地味な印象を受けるS4Rの足回りだが、初期作動や吸収性は良好で、ある程度の乗り心地の良さや扱いやすさも求められる市街地走行などではこちらに軍配が上がる。また、これら出来の良い足回りと組み合わされるブレンボ製ラジアルマウントフロントブレーキシステムはS4R/S4RSとも共通となっており、コントロール性やストッピングパワーも文句のつけようがない。そのほかの主要諸元にも違いはなく、水冷999ccユニットの刺激を楽しむ上ではS4Rの高コストパフォーマンスは注目に値する。

何れのモデルを選んでも、裸馬の荒々しさと高度なスポーツ性能、モーターサイクルとしてのベーシックなスタイリングの良さを味わえるモンスターシリーズだが、スーパーバイクと同等のエンジンを搭載し、極めて高い動力性能を得たS4R/S4RS Testastrettaは、ストックの状態でもほとんど手を入れる必要がない高い完成度を持つスーパーモンスターだと言えるだろう。

MONSTER S4RS Testastretta

価格・スペック

記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
スペック情報は万全な保証を致しかねます。実際に購入される場合はDUCATI正規ディーラーへお問い合わせください。

排気量: 998cc
圧縮比: 11.4:1
最大トルク: 103.9Nm/7,500rpm
クラッチ: 湿式多板油圧式
燃料タンク容量: 14リットル
（内リザーブ3リットル）
乾燥重量: 177Kg
シート高: 800mm
全高: 1,222mm
全長: 2,121mm
ホイールベース: 1,440mm
フロントタイヤ: 120/70ZR17
リアタイヤ: 180/55ZR17
エンジン形式: 水冷Ｌ型2気筒4バルブデスモドロミック
ボア×ストローク: 100 × 63.5mm
最高出力: 130ps(95.7kW) / 9,000rpm（日本仕様）
排気ガス対策: ユーロ3
フロントサスペンション: ショーワ製43mmフルアジャスタブル倒立フォーク（オーリンズ製43mmTiNコートフルアジャスタブル倒立フォーク）
リアサスペンション: ザックス製フルアジャスタブルモノショック、アルミニウム製片持ち式スイングアーム（オーリンズ製フルアジャスタブルモノショック、アルミニウム製片持ち式スイングアーム）
フロントブレーキ: 320mmダブルディスク、4ピストン4パッドラジアルマウントキャリパー
リアブレーキ: 245mmディスク、2ピストンキャリパー
価格: 166万9000円（194万9000円）