VIRGIN DUCATI | ムルティストラーダ620 DUCATI購入ガイド

ムルティストラーダ620

  • 掲載日/2009年08月05日【DUCATI購入ガイド】
ムルティストラーダ620の画像

Multistrada 620

日本の道路事情に最適な
中排気量ベーシックモデル

ドゥカティのラインナップにおいて個性的な存在であるムルティストラーダだが、中間排気量モデルが発売されていたことは意外と知られていない。2005年にイタリア本国で発売された「ムルティストラーダ620」は、あの独創的なスタイルに、日本未発売のモンスター620用618cc空冷2バルブデスモドロミックエンジンを搭載したモデル。税制上の問題から600cc前後の中間排気量が人気の高い欧州市場向けに開発されたが、2006年より日本国内にも導入された。スタイルこそ兄貴分であるムルティストラーダ1000DSと同様だが、車体サイズは一回りコンパクトになっており、シート高も20mm下げられて足つき性も向上している。足回りはマルゾッキ製の43mmフォークに300mmのダブルディスクを備えたフロントと、片持ちではなくコンベンショナルな形状のスイングアームにザックス製のサスペンションを組み合わせたリアを採用。タイヤサイズは前後とも細めの設定だ。さて、実際の走りだが日本の道路事情ではオーバースピードになりがちな1000DSに対し、620は適度なスピード感を味わいつつ快適に走行可能。

低速の使い易さも特筆すべきものがあり、都心部など速度域の低いステージも、ムルティストラーダ620ならストレスを感じることなく走行できる。クラッチも湿式で扱いやすく、標準でアドラー製のスリッパークラッチを装着しているため、スポーティな走行も難なくこなす柔軟性を持っているのも特徴だ。ただ、国内市場においてはいまいち人気に繋がらず、残念ながら早々に姿を消すことになってしまった。とはいえ、“毎日乗るドゥカティ”としての実力は高く、これまでのラインナップの中でも最も親しみ易い車種の一つと言っても過言ではない。日本にマッチしたモデルとして、忘れずにチェックしておきたい1台だ。

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ヨーロッパ市場をターゲットとし、中間排気量エンジンを搭載したムルティストラーダの弟分。適度なパワーと乗り易さを持つ、親しみやすいドゥカティだ。
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片持ち式を採用するムルティストラーダ1000DSに対し、一般的な形状のスイングアームを採用。タイヤも160/60-17と細めの設定となっている。
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エンジンは日本未発売だったモンスター620の618cc空冷2バルブデスモ。湿式クラッチでAPTC(アドラー・パワー・トルク・クラッチ)を標準装備。
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シート下にはフタ付きの小物入れを備えている。ETC機器やちょっとした工具類を収納可能。その代わり1000DSにあるフロントカウルの収納は620には未採用。

隠れた人気モデルとして需要有り
在庫は少なめだが動きは早い

販売期間がおおよそ1年間と短かったため、ムルティストラーダ620の中古車在庫は決して多いとは言えない状況だ。グレード展開もスタンダード1車種のみとなり、1000DSや1100DSのようにオーリンズ付きの上位モデルは存在していない。新車当時価格は107万円とドゥカティの中ではリーズナブルな方だったが、中古車になっても値落ちは少ない傾向だ。しかし、販売終了後に詳しい性能を把握したファンが狙っていることがあり、中古車の足はムルティストラーダシリーズの中では最も早い。

車両の状態については、サーキットを走る車両ではないので良好なものがほとんだ。街乗りからツーリングがメインとなる車種のため走行距離を走っている車両が多い傾向だが、熟成の進んだ空冷エンジンを搭載しておりトラブルに悩まされるケースはあまりない。ただ、在庫の絶対数が少ないため、「よりよい車両を…」と選り好みできる状況ではなく、欲しい場合は早めの決断が重要となる。

手頃で扱いやすいドゥカティが欲しい、というならムルティストラーダ620は、十分に要件を満たす実力を持つマシン。リッターオーバーのパワーは必要ないけれど、400では物足りないというベテランライダーから、これからドゥカティ・デビューを果たす初心者にもおすすめできる1台と言えるだろう。

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販売期間が短かったため中古車在庫は少ない。実力を知るファンからの引き合いは強く、意外なほど動きが早いので要注意だ。

価格・スペック

記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
スペック情報は万全な保証を致しかねます。実際に購入される場合はDUCATI正規ディーラーへお問い合わせください。
全長
2,087mm
全高
1,320mm
シート高
830mm
ホイールベース
1,459mm
乾燥重量
183kg
キャスター角
24°
フレーム形式
スチールパイプトレリスフレーム
排気量
618cc
ボア×ストローク
80mmx61.5mm
圧縮比
10.5:1
エンジン形式
空冷L型2気筒 2バルブデスモドロミック
最高出力
46.4kW-63hp/9,500rpm
最大トルク
5.7Nm/6,750rpm
燃料供給
マレリ製電子制御燃料噴射 45mmスロットルボディ
トランスミッション
6速
クラッチ形式
湿式多板 APTC
燃料タンク容量
15リットル、内リザーブ4リットル
フロントサスペンション
マルゾッキ製 43mm 倒立フォーク
リアサスペンション
プログレッシブリンクザックス製プリロード・減衰力調整式モノショック 鉄製両持ちスイングアーム
フロントブレーキ
ブレンボ製300mmダブルディスク 2ピストン2パッドフローティングキャリパー
リアブレーキ
245mmディスク 2ピストンキャリパー
価格
107万1000円(発売時価格)

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