VIRGIN DUCATI | スポーツツーリングST3 DUCATI購入ガイド

スポーツツーリングST3

  • 掲載日/2009年08月27日【DUCATI購入ガイド】
スポーツツーリングST3の画像

Sporttouring ST3

3バルブエンジンを搭載した
スポーツツーリングモデル

現行ラインナップでツーリングモデルと言えばムルティストラーダだが、2007年までフルカウルのスポーツツーリングモデルが存在したことはご存知だろうか。「ST」シリーズと名付けられたこのモデルは、1990年代後半ヨーロッパに訪れたツーリングモデルブームに合わせて発売され、ドゥカティのスポーツマインドに満ちたツアラーとして、主にヨーロッパ市場を中心に人気を博していた。空力特性を考慮したエアロフォルムに疲れにくいシートとポジション、そして大型パニアケースの設定など、昨今のツーリングマシンに求められる快適性を満たしつつ、エンジンは1980年代に発売されていたツアラーである「パゾ」から受け継がれた水冷エンジンを搭載。進化の過程ではスーパーバイク996のエンジンをベースとしたST4Sというモデルも誕生している。

今回ピックアップするのは、STシリーズの中でも最後発となる「ST3」。車名にある“3”は、そのままエンジンのバルブ数を表している。このバイクに搭載されていたパワーユニットは、ST3のために開発された新型水冷エンジン「デスモトゥレ」。

スポーツツーリングST3の画像
専用エンジンを搭載したスポーツツーリングモデルとしてデビューした「ST3」。ABS仕様も設定されていた。

トゥレはイタリア語で3を意味する言葉で、その名の通り吸気側2本・排気側1本のバルブを持っている。この3バルブエンジンは空冷2バルブと水冷4バルブ「デスモクワトロ」の長所を併せ持つことを狙ったもので、実際に力強いトルク感と高回転域の伸び、そして静粛性を獲得することに成功。当時の専門誌では日本国内で乗るにあたってベストなエンジンであるとの評価も獲得している。ドゥカティらしいスポーティな乗り味とツーリングモデルとしての快適性を上手く融合したST3されたが、残念ながら国内での人気はあまり高くなかった。残念ながら2008年のカタログ改変ではラインナップから落ちてしまっているが、近年ではその良さが見直されてきている注目の1台だ。

スポーツツーリングST3の画像
カウルの隙間から見えるのがデスモトゥレのヘッド部分。低速から扱いやすく、高速で伸びが良いという「良いとこ取り」の名機。日本にあった高性能エンジンだ。
スポーツツーリングST3の画像
こちらがデスモトゥレの姿。驚くべきことに、このエンジンが搭載されたのはST3/ABSのみ。発売当時はこのエンジンを使ったスポーツモデルの登場も期待されていた。
スポーツツーリングST3の画像
ハンドルやスクリーンが高いツーリング向きの車体構成。ドゥカティならではの走りを楽しみながらロングツーリングを楽しみたいならSTシリーズがイチオシだ。

改めて見直されるデスモトゥレの実力
密かな人気モデルへと変身中

発売終了からすでに2年が経つST3だが、市場での人気はなかなかのものだ。他のモデルより価格がこなれているほか、メインがツーリング用途ということで状態のよい車両が多いのはもちろん、今のラインナップには無い「スポーツツアラー」と言うポジションを占めていることも大きなポイント。ドゥカティでツーリングを楽しみたいライダーにとってはムルティストラーダという選択肢が用意されているが、水冷エンジンを搭載し、ABSも付いたツアラーとなるとSTシリーズが候補に挙がってくる。また、同時期に発売されていたST4にはスペック的に敵わないものの、その分ヨーロッパより制限速度が低い日本の道路事情において扱いやすくなっているのも事実で、そこも人気を醸成する一要素と言えるだろう。

ST3とST3ABSの違いだが、ABSの有無以外に足回りに使われる部品が異なる。ST3はフロントにショーワ製43mm倒立プリロード調整式のフォークが採用されているが、ST3ABSは同じショーワ製でもTiNコート仕様。リアはST3のザックス製フルアジャスタブルモノショックに対し、ST3ABSではオーリンズ製フルアジャスタブル仕様となっている。乾燥重量についてはASBの分3kgほど重くなっているが、上位サスペンション+ABSによる安全性を考えれば、ベストチョイスはST3ABS。年式的に最後のモデルと言うこともあり、熟成されたツアラーとしておすすめできる1台だ。

スポーツツーリングST3の画像
STシリーズの人気オプションといえばやはりパニアケース。ケース装備でも美しいシルエットはドゥカティならでは。

価格・スペック

記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
スペック情報は万全な保証を致しかねます。実際に購入される場合はDUCATI正規ディーラーへお問い合わせください。
※()内はABS仕様
全長
2,070mm
全高
1,274mm
シート高
820mm
ホイールベース
1,430mm
乾燥重量
201kg(204kg)
キャスター角
24°
フレーム形式
スチールパイプトレリスフレーム
排気量
992cc
ボア×ストローク
94mmx71.5mm
圧縮比
11.3:1
エンジン形式
水冷L型2気筒 3バルブデスモドロミック
最高出力
107hp/8,750rpm
最大トルク
98Nm/7,250rpm
燃料供給
マレリ製電子制御燃料噴射 50mmスロットルボディ
トランスミッション
6速
クラッチ形式
湿式多板
燃料タンク容量
21リットル、内リザーブ6リットル
フロントサスペンション
ショーワ製 43mm プリロード調整式倒立フォーク(ショーワ製 43mm TiNコートフルアジャスタブル倒立フォーク)
リアサスペンション
ザックス製フルアジャスタブルモノショック(オーリンズ製フルアジャスタブルモノショック)
フロントブレーキ
320mmセミフローティングダブルディスク 4ピストンキャリパー(ABS)
リアブレーキ
245mmディスク 2ピストンキャリパー(ABS)
価格
135万9000円(156万9000円)

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