VIRGIN DUCATI | ストリートファイター/S DUCATI購入ガイド

ストリートファイター/S

  • 掲載日/2010年09月24日【DUCATI購入ガイド】
ストリートファイターの画像

Streetfighter / S

モンスターをさらに昇華させた
ドゥカティ最強のストリートバイク

シリーズ名および車名になっている「ストリートファイター」とは、カウルのない車体に強烈なパワーのエンジンを搭載するオートバイのことで、いわば”モダンカフェレーサー”ともいえるスタイルだ。他メーカーを見渡せば、ホンダCB1000R、カワサキZ1000、ヤマハFZ1、MVアグスタ・ブルターレ1090RRなどがある。どれも排気量1000ccクラスのフラッグシップスーパースポーツからカウルを取り去り、幅広なアップハンドルへの換装をはじめとして各部ディメンションを見直し、よりストリートで扱いやすい設定としたものだ。日本語にすると”ケンカ屋”という過激な呼び名のストリートファイターは、1990年代中頃からヨーロッパで生まれたといわれ、現在も人気のカテゴリーである。

ドゥカティラインアップでの位置づけ

水冷Lツインを搭載するネイキッド『STREETFIGHTER(ストリートファイター)』は、そうした流れのなか2008年のミラノショー(EICMA)に登場、翌年からドゥカティのラインアップに新たに加わったシリーズだ。イタリアの二輪誌『モトチクリスモ』が主催、約4万人の読者投票によって行われる『バイク・オブ・ザ・イヤー』で総合最優秀賞を獲得するほど、アグレッシブかつ流麗なスタイルは多くのファンに衝撃を与えた。

そのコンセプトは、"さらなるモンスター"と考えるとわかりやすい。というのもストリートファイターのデビューと同時にドゥカティの主力ネイキッドであるモンスターシリーズも刷新され、水冷Lツインを搭載する最強モンスターであったS4Rsがラインアップから消え、空冷Lツインを搭載するモンスター1100がシリーズ頂点のモデルになったからである。

ビギナーもターゲットにしたモンスターシリーズの中で、先鋭的になりすぎた水冷モデルのS4Rsをさらに洗練、昇華させ続けるオートバイとして、ドゥカティはストリートファイターを誕生させたのである。

ストリートファイターの画像
2008年ミラノショーで発表され、09年に市販開始となったストリートファイターは、『バイク・オブ・ザ・イヤー』の総合最優秀賞を獲得した。類まれな走行性能と先鋭的なスタイルが調和したデザインとなっている。

ストリートファイターの車体構成

ストリートファイターのベースとなっているのはスーパーバイク1098である。エンジンは新たな製造工程の導入などにより単体で3kgも軽くなっており、車両全体では1098と比較して4kg軽い。エンジン回転の上昇度によって段階的に機能し、緩やかに作動するソフトリミッターを装備する。シャシーはスイングアームを35mm延長するとともにキャスター角を1.1度大きくすることで、加速時の直進安定性を確保しながらフロントタイヤの接地感を高めている。サスペンションは、標準モデルにはフロントにショーワ製、リヤにはマルゾッキ製が装着されるが、Sモデルには前後ともにオーリンズ製を装着する。

特筆すべきはSモデルに装備されるDTC(Ducati Traction Control)で、後輪のスリップを検知すると燃料噴射パターンの変更や点火カットなどを制御し、グリップを回復するテクノロジーだ。8段階に調節可能なDTCは、水冷Lツインの強大なパワーを余すことなく効率的に加速力へと変換するのだ。速度やアクセル開度などの走行データを記録するDDA(Ducati Data Analyzer)はSモデルに装備されるが、標準モデルではオプション扱いとなる。なお、エンジンやフレーム、ミッション、ブレーキについては標準モデル、Sモデルに差異はない。

ストリートファイターの画像
車体右側に配置される2本出しマフラーも、日本の規制に合わせた専用パーツ。
ストリートファイターの画像
Sモデルに装備されるのはオーリンズ製43mmフルアジャスタブル倒立フォーク。インナーチューブはチタンコーティングされ、よりスムーズかつ的確に動く。
ストリートファイターの画像
ラジアルマウントされるキャリパーは、ブレンボ製モノブロック4ピストン。スーパーバイクシリーズに装備されるものと同じだ。
ストリートファイターの画像
106hpを7,000回転で発生する水冷Lツインエンジン(日本仕様)。クラッチカバーは国内騒音規制に対応する日本オリジナル仕様。Sモデルではカムカバーはカーボン製。
ストリートファイターの画像
ホイールは、標準モデルでは軽合金10本スポーク、Sモデルでは鍛造軽合金5本スポークが装備される。写真はSモデルのリアホイール。
ストリートファイターの画像
メーターパネルはすべて液晶で、バックライトは白色。かなりコンパクトな作りながら視認性は良好。
ストリートファイターの画像
リアサスペンションは、標準モデルにはマルゾッキ製、Sモデルにはオーリンズ製が装着される。どちらもフルアジャスタブルだが、オーリンズ製はトップアウトスプリング付で、より精緻な動きを実現。

新車と中古市場

新車価格は2010年5月に標準/Sモデルともに改定され、標準モデルは189万円から179万円へ、Sモデルは245万円から219万円と、それぞれ10万円/26万円も安くなり、より求めやすい価格となった。30万円の差額で前後サスペンション、DTC、DDAが装備されると考えれば買い得はSモデルとなるが、標準モデルでも市街地からサーキットまで十分な走りのパフォーマンスを発揮する。

デビューから2年も経っていないニューモデルのため、中古市場に出回っている車両の数は少ない。なかにはディーラーの試乗車の経歴を持つ車両もあり、その走行距離は1,000~2,000kmと少なく、程度のいい中古車が市場を形成している。

中古価格は標準モデルで150万円から、Sモデルで180万円台からとなっている。

※中古市場の価格情報などは2010年9月現在のものです。

中古車を探す

価格・スペック

記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
スペック情報は万全な保証を致しかねます。実際に購入される場合はDUCATI正規ディーラーへお問い合わせください。
排気量
1,099cc
ボア×ストローク
104 × 64.7mm
最高出力
106hp/7,000rpm
最大トルク
106.4Nm/7,000rpm
トランスミッション
6速
圧縮比
12.5:1
キャスター角
25.6°
全長
2,120mm
全高
1,114mm
シート高
840mm
ホイールベース
1,475mm
乾燥重量
169kg (167kg)
燃料タンク容量
16.5リットル
エンジン形式
L 型2気筒 4バルブ デスモドロミック水
燃料供給
マレリ製電子制御燃料噴射 楕円形スロットルボディ
クラッチ形式
乾式多板 油圧作動
フレーム形式
ALS450 スチールパイプトレリスフレーム
フロントサスペンション
ショーワ製43mmフルアジャスタブル倒立フォーク(オーリンズ製43mmTiNコートフルアジャスタブル倒立)
リアサスペンション
マルゾッキ製フルアジャスタブルモノショック(オーリンズ製トップアウトスプリング付フルアジャスタブルモノショック)
フロントブレーキ
330mmダブルディスク、ブレンボ製モノブロック4ピストンキャリパー
リアブレーキ
245mmディスク、2ピストンキャリパー
価格
179万円(219万円)
※カッコ内はSモデル
※数値はすべて日本仕様、2010年9月現在

関連する記事

注目のアイテムはコチラ