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スポーツクラシックGT1000

スポーツクラシックGT1000の画像

Sportclassic GT1000

スポーツクラシックの中で
唯一の快適志向モデル

2003年の東京モーターショーに出品され、大きな反響があったことから発売が決定したスポーツクラシックシリーズ。まず 2006年に限定車の ポールスマート1000LE と量産モデルの スポーツ1000 が発売されました。今回紹介する GT1000 は、その半年後に 2007年モデルとして販売開始されます。低くて遠いセパレートハンドルや乾式クラッチなどスポーツ志向の強かった他の2台に対し、GT1000 は湿式クラッチとリア2本サスペンションによってタンデムもこなせるゆったりとした性格でした。また 2009年には大型スクリーンとリアキャリアを装備して快適性を追求した GT1000ツーリングもラインナップするなど、長距離も走れるスタンダードネイキッドとして 2010年まで販売されます。ただし GT1000 は、クラシカルな見た目を持つ快適志向のネイキッドモデルである一方で、当時最新の992cc空冷デュアルスパークエンジンを搭載しており、その気になればドゥカティらしいキレのある走りが楽しめる痛快なモデルでもありました。

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通常の単色に加えて、ビコローレと呼ばれるツートンカラーもありました。また 2009年には GT1000ツーリングも設定されています。

モデルラインナップ期間年表

  GT1000 GT1000ツーリング
2007    
2008    
2009    
2010    

当時の思い出話

ベーシックなスタイルが人気
カスタムもスタイリング重視

ショーでのお披露目から2年半も経過した GT1000 の発売でしたが、予約したユーザーはデリバリーを辛抱強く待ってくれました。それまでのドゥカティラインナップにはない“まったく新しいベーシックなネイキッド”を求める新規ユーザーがほとんどだったからです。GT1000 は、“カッコイイけど手強い”とドゥカティを敬遠していたユーザー層を捉えたのでした。そのため、このヒットを受けてスポーツクラシックは大きく方向転換を図りました。スポーツ1000 は乾式クラッチ&片側のみのモノサスを採用していましたが、バリエーションモデルのスポーツ1000S では GT1000 と同様の湿式クラッチ&2本サスによって扱いやすさと2人乗りを考慮しています。また GT1000 は、スタイリングを重視した カスタム が多かったのも特徴です。モンスターやムルティストラーダなどでは足つき性向上のためにローダウンさせる場合がほとんどですが、GT1000 ではリアフェンダーとタイヤの隙間を狭く見せるためにローダウンが施されました。

近年、スポーツクラシックシリーズの中古車価格は、異常とも言える値上がりを見せています。それは GT1000 も例外ではなく、ラインナップから姿を消した現在になって、そのスタイルと性能があらためて評価され出しているのです。しかしほとんどの中古車は程度が良いので、どれを選んでもその価格に見合った満足が得られるでしょう。

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バーハンドルやしなやかな足まわりなどの快適性と、当時の最新エンジンによる走行性能を併せ持っていました。
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1971年に登場した GT750 をモチーフとする 21世紀のクラシックバイクがこの GT1000 でした。
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中古車は非常に人気が高く、価格も 90万円から 110万円とかなり高価です。(2012年9月時点)

価格・スペック(2007年モデル)

記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
スペック情報は万全な保証を致しかねます。実際に購入される場合はDUCATI正規ディーラーへお問い合わせください。
全長
2,180mm
全高
1,060mm
シート高
830mm
ホイールベース
1,425mm
乾燥重量
185kg
キャスター角
24°
フレーム形式
スチールパイプトレリスフレーム
燃料タンク容量
15リットル 内リザーブ3.5リットル
乗車定員
2名
フロントサスペンション
マルゾッキ製 43mm倒立フォーク
フロントホイールトラベル
120mm
フロントホイール
スポークホイール クロームスチールリム 3.50×17
フロントタイヤ
120/70ZR17
フロントブレーキ
320mmセミフローティングダブルディスク 2ピストン2パッドキャリパー
リアサスペンション
ツインショックアブソーバー アジャスタブルスプリングプリロード
リアホイールトラベル
130mm
リアホイール
スポークホイール クロームスチールリム 5.50×17
リアタイヤ
180/55ZR17
リアブレーキ
245mmディスク 1ピストンキャリパー
エンジンタイプ
L型2気筒 2バルブデスモドロミック 空冷
排気量
992cc
ボア×ストローク
94mm×71.5mm
圧縮比
10:1
最高出力
67.7kW – 92HP/8,000rpm
最大トルク
91.1Nm – 9.3kgf・m/6,000rpm
燃料供給方式
マレリ製 電子制御燃料噴射 45mmスロットルボディ
排気システム
クロームステンレススチールマフラー
トランスミッション
6速
クラッチ形式
湿式多板 油圧式
新車価格
136万5000円
取材協力

創業50年、横浜を中心に20店舗を展開する輸入車&国産車の老舗ディーラー

住所/神奈川県横浜市港北区篠原西町23-31
定休日/毎週水曜
営業時間/10:00~19:00
TEL/045-432-7736

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