VIRGIN DUCATI | 2010?2011 MotoGP オフシーズンレポート DUCATIサーキット情報局

2010?2011 MotoGP オフシーズンレポート

  • 掲載日/2010年11月26日【DUCATIサーキット情報局】
  • 写真・協力/Moto GP.com
    ※このコンテンツはドルナ・スポーツ社およびMotoGPオフィシャルサイトからの素材提供により制作されました。
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2010-2011 MotoGP OFF-SEASON REPORT

ロッシがドゥカティを駆り
ストーナーはホンダで挑む2011年シーズン

最終戦バレンシアGPの終了とともに、波乱に満ちたMotoGP2010シーズンも幕を閉じた。今回はシーズン全体を振り返りつつ、来季に向けての各ライダーの動きをお伝えしたい。

2010年はまさにロレンソの年だったと言えるだろう。9回の優勝を含む最多表彰台と最多獲得ポイントの輝かしい実績とともに新王者となったのだから、この点について異論をさしはさむ余地はない。一方、ロレンソとは対照的に、同じヤマハワークスのロッシは序盤から肩の故障に加え、イタリアGPで負った大怪我による4戦欠場。実に苦しいシーズンとなった。そんな状況でも年間ランキング3位まで這い上がってくる粘り強さは脱帽もの。ロッシの底力を改めて見せつけられたと言える。また、チャンピオン奪還への期待を一身に背負ったペドロサは、ホンダのお膝元である「もてぎ」での転倒負傷による欠場が響き、後半戦にポイントを伸ばせず仕舞い。序盤の貯金を活かしてランキング2位をなんとか死守し、エースとしての面目をどうにか保った形となった。

さて、我々が注目するドゥカティ・ワークスチームだが、ストーナーは最後までフロントの接地感に問題を抱えながらも後半戦に3勝を挙げて年間4位と健闘。ヘイデンもアラゴンでの3位表彰台を含む堅実なレース運びで年間7位につけた。もちろん、満足できる結果ではないと思うが、来季に繋がるシーズン後半だったと言えるのではないだろうか。ただ、ドゥカティ勢が明らかに生彩を欠いていた前半戦を見ても、デスモセディッチGP10のセッティングが煮詰めきれないままシーズン後半まで引き摺ってしまった感は否めない。そういう意味では、ロッシのドゥカティワークス入りは大いに楽しみだ。2004年にホンダからヤマハに移籍した年、いきなりM1をチャンピオンマシンに仕上げてしまったロッシ。そのずば抜けたなマシン開発能力に期待したいところだ。

さて、ストーブリーグというにはまだ早い気もするが、MotoGP シーンは早くも来季に向けての動きが活発化している。そして、なんといっても注目なのがイタリア人ライダーとして母国チームから参戦することになるロッシだ。果たして、最高峰クラスで前人未到の3メーカーのマシンによるハットトリック(=チャンピオン獲得)を達成することができるか、興味は尽きない。一方、ドゥカティとの蜜月に終止符を打って古巣に戻ったストーナーにも注目だ。ペドロサ、ドビツィオーゾとともに久々のワークスチーム3台体制臨むホンダ。早期にストーナー獲得を発表したことからも、年間王座とメーカーズタイトル奪還への意気込みがひしひしと伝わってくる。そして、名実ともにヤマハのエースライダーへと一気に登りつめた王者ロレンソ。今季の新人王を獲得した若手実力ナンバーワンの呼び声も高いベン・スピーズとの強力タッグが実現することから、やはりヤマハワークスは磐石の体制と言えるだろう。そのほか、公言どおりMoto2チャンプとして来季からMotoGPクラスに返り咲くトニ・エリアスや、元WSS王者で今年度SBK新人王を獲得したカル・クラッチローのデビュー、唯一の日本人ライダーとして青山博一がホンダの有力サテライトチーム、グレシーニから参戦するなど、来季の話題は尽きない。

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#46はデスモセディッチGP11をテスト走行するロッシ。初めてのドゥカティにやや苦戦。オフィシャルテスト15番手と出遅れた。
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4年前には990ccのRC211Vを乗りこなしていただけに800ccの212Vにも素早い順応性を見せたストーナー。1番時計を奪取。

トップニュース

MotoGPクラスで
オフィシャルテストが始動

11月9日~10日の2日間に渡り、来季を占う上でも重要なMotoGPクラスのオフィシャルテストが、最終戦バレンシアGP終了直後のリカルド・トルモで実施された。参加した10チーム、17人のライダーが2011年シーズンに向けて実質的に始動したのだ。

興奮冷めやらぬ最終戦から2日後、朝方の雨からコースコンディションの回復を待ち、正午過ぎに報道陣に囲まれてついにロッシが登場した。ドゥカティのテストライダー、バッタイーニが確認済みのデスモセディチGP11に乗り込むとロッシは計56ラップを走行。トップタイムから1.870秒遅れの10番手とまずは肩慣らしといった感じだったが、2日目もタイムは振るわず15番手に後退してしまった。これまで7年間慣れ親しんだヤマハのM1が並列4気筒だったのに対し、ドゥカティはV型4気筒。マシンのキャラクターに大きく影響するエンジンレイアウトが異なるため、出力特性やハンドリングの違いなどに多少なりとも戸惑いを感じているのかもしれない。一方、チームメイトのヘイデンは初日から徐々に調子を上げ、最終的にはドゥカティ勢最高位となる6番手を記録した。

2006年の最終戦以来4年ぶりにホンダを走らせたストーナーは、週末の決勝レースでホンダ勢が記録したベストタイムを上回る1分32秒066を刻み2日目を1番時計で制するなど、順応性の高さをアピールした。ゼッケン「1」が誇らしげなロレンソはタイトル連覇に向け、2010年改良型と2011年型をテスト。2番手につけた。また、ヤマハのサテライトからファクトリーチームに昇格したスピーズは大器ぶりを発揮して3番時計とすれば、シモンセリとペドロサが2011年型RC212Vをテストし4番手と5番手に付けた。参戦2年目を迎える青山博一は、サンカルロ・ホンダ・グレシーニからテストデビュー。今季使用したマシンをモディファイしたRC212Vを中心に67ラップを周回し、初日12番手から一気にタイムを縮めて週末の決勝レースを含めた5日間のベストタイムとなる1分33秒105を記録。10番手までジャンプアップした。MotoGPクラスは今回のテストで年内の全予定が終了となり、来年は、2月1日にセパンで行われるオフィシャルテストで活動が再開される。

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フィリッポ・プレジオーシと話しこむバレンティーノ・ロッシ。この2人が組むことでMotoGPの勢力図が大きく変化するかもしれない。

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