2015 MotoGPレポート第10戦インディアナポリス DUCATIサーキット情報局

2015 MotoGP #10 Indianapolis（2015.08.09）

イアンノーネが5位フィニッシュ
ドヴィツィオーゾは9位

インディアナポリスGPでイアンノーネが5位フィニッシュ、ドヴィツィオーゾは9位。

MotoGP第10戦のインディアナポリスGPが米国のインディアナポリス・モータースピードウェイで開催され、ドゥカティチームのアンドレア・イアンノーネとアンドレア・ドヴィツィオーゾは、このイベントを5位と9位で完走した。

スタートを前にサーキット上空は黒雲に覆われ、降雨が心配された。しかし、レースは全27周を通じてドライのままで推移した。7番グリッドから好スタートを見せたイアンノーネは、オープニングラップを4番手で終えたが、翌周にはバレンティーノ・ロッシ（ヤマハ）にオーバーテイクされて5番手に後退。その後はブラッドリー・スミス（ヤマハ）の執拗なアタックを退け、そのままの順位でチェッカーを受けた。

チームメイトのドヴィツィオーゾは、予選10番手。4列目からスタートし、第2コーナーでは、カル・クラッチロー（ホンダ）とのクラッシュを避けるためにスローダウンを余儀なくされた。このため、オープニングラップ終了時点では21番手までポジションを落としていた。ドヴィツィオーゾは、ここから素晴らしい走りを見せて順位を挽回。次々とライバルをパスして、17周目に9番手までポジションを上げてフィニッシュした。

第10戦終了時点で、129ポイントのイアンノーネはランキング4位。ドヴィツィオーゾは94ポイントで6位につけている。マニュファクチャラー部門では、154ポイントのドゥカティは3位となっている。

RIDER'S VOICE

アンドレア・イアンノーネ／5位

「とにかくスタートが良かったが、先頭グループについて行けるだけのスピードがなかった。スタートからできることをすべてやってプッシュし続けたが、トップ4には食い込めなかった。そこで気持ちを切り替えて、自分自身のペースで走行することに集中した。最後までスミスに抜かれないように走るのは容易ではなかった。ハードタイヤでは上位4台のほうが速かったが、今回は自分たちができる最高のリザルトを得られたと思う。なんとか現状を打開して、シーズン当初のように表彰台争いに復帰する方法を探らなければならない」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ／9位

「第2コーナーの状況は、悪いタイミングで悪い場所にいたと言わざるを得ない。スタートが悪かったので、コーナーアウト側を走行するラインに変えたところ、スミスとの接触を避けたクラッチローが僕のラインをふさいで、結局クラッシュを避けるためにこちらがコースアウトする羽目になった。このサーキットは、下位グリッドからスタートすると挽回が非常に難しい。レイアウト上、なかなかアグレッシブに走り続けられない。レース中のラップタイムは悪くなかったので、もっと上位を狙えたと思う。近ごろはいろいろなことが起こりすぎる。なんとか状況を変えなければならない」

ルイジ・ダッリーニャ／ドゥカティコルセ・ゼネラルマネージャー

「デスモセディッチGP15に関して、いくつか解決しなければならない部分がある。このレースでは、今後の方向性が見えるヒントがあった。ハード・リアタイヤが使えなかったので、今日はその状況の中で最良のソリューションで走行できたと言うべきだろう。実際、同じ状況を抱えたほかの全チームも同じ選択をしていた。したがって、今日はこれ以上の結果を望むのは難しかった。イアンノーネは堅実なレースを見せた。ミディアムコンパウンドであの順位でフィニッシュするのは容易ではなかったはずだ。ドヴィツィオーゾは、下位からの挽回を強いられた。あの状況は気の毒だった」