2015 MotoGPレポート第15戦日本 DUCATIサーキット情報局

2015 MotoGP #15 Japan（2015.10.11）

ドヴィツィオーゾが5位フィニッシュ
イアンノーネはトラブルでリタイア

日本GPでドヴィツィオーゾが5位フィニッシュ、イアンノーネはリタイア。

MotoGP第15戦となる日本GPがツインリンクもてぎで開催され、ドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、このイベントを5位で終えた。チームメイトのアンドレア・イアンノーネは、デスモセディッチGP15にエンジントラブルが発生し、リタイアを余儀なくされた。

朝方に雨雲が低く垂れ込め、激しい雨に見舞われたため、レースディレクションは全カテゴリーのウォームアップを遅らせる決定を下した。MotoGPはスケジュールどおりのタイミングでスタートしたものの、路面はまだ完全には乾いていなかった。

2列目からスタートしたドヴィツィオーゾは、すぐさま3番手を確保し、10周目までこのポジションを維持した。11周目には、このイベントのウィナーとなったダニ・ペドロサ（ホンダ）にパスされた。その後、レインタイヤの摩耗が進んだドヴィツィオーゾは、スローダウンを強いられた結果、4周後にマルク・マルケス（ホンダ）のアタックを防ぐことができず、5位でチェッカーを受けた。

同じく2列目からスタートしたイアンノーネは、幸運に見放されたレースとなった。オープニングラップ終了時点では5番手につけたものの、その後の数周で順位を落とし、11周目にエンジントラブルによってグラベルトラップでマシンを止めた。イアンノーネにとって、これが今季初のリタイアとなった。

イアンノーネは、もてぎではノーポイントで終わったものの、ランキング4位は変わらず。一方、ドヴィツィオーゾは、ペドロサとブラドレー・スミス（ヤマハ）に次ぐランキング7位に後退した。

RIDER'S VOICE

アンドレア・ドヴィツィオーゾ／5位

「今日のレースペース自体は悪くなかったが、数ラップを周回するとフロントタイヤが完全に摩耗してしまい、思いどおりにブレーキングできなくなった。ライバルも同じような状況だったはずだ。スタートの時点ではまだウエットコンディションだったが、なぜか僕だけフロントタイヤが悲鳴を上げてしまい、ハードにアタックできなくなった。レースペースが良かったし、表彰台争いができると思っていただけに残念でならない。フィニッシュが難しい状況で5位を獲得できたとはいえ、今日のポテンシャルならばもっと上位が狙えたはずなので悔しい」

アンドレア・イアンノーネ／リタイア

「スタート時点でGP15のエンジンに違和感を覚えていたので、そもそも簡単なレースではなかった。問題があるとわかっていたものの、それが自分の誤解だったら良いと願っていた。コーナー出口やストレートでライバルに簡単にオーバーテイクされてしまい、自分のマシンがいつもどおりの状態ではないと悟った。できる限りのことをしたつもりだが、残念ながらフィニッシュできなかった」

ルイジ・ダッリーニャ／ドゥカティコルセ・ゼネラルマネージャー

「今日は期待が大きかった。ドヴィツィオーゾとイアンノーネは、週末を通じて良いペースで走行していたが、天候のせいで状況が複雑になってしまったようだ。序盤のドヴィツィオーゾは良いレースを見せてくれた。だが、タイヤが摩耗してスローダウンを強いられた。イアンノーネは、エンジントラブルのせいでレースができなかった。すぐに原因を究明し、対策を講じたい」