VIRGIN DUCATI | 試乗インプレ【予告編】ストリートファイター848 トピックス

試乗インプレ【予告編】ストリートファイター848

  • 掲載日/2012年03月21日【トピックス】
  • 取材協力/Ducati Japan  写真・文/高城 一磨
ストリートファイター848の画像

エンジンは、スーパーバイク用の848ユニットをベースに扱いやすさを最優先に開発された、ストリートファイター848の専用品。パワーは日本仕様で117hp(86.1kw)とイタリア本国仕様からダウンをしているが、公道上では十分以上のパワーで不足は感じない。

優しくなったポジションでツーリングも O.K.
しかしその立ち位置はあくまで生粋のスポーツモデル

新たに発表された2012年モデルの中で、ミドルクラスのニューモデルとして登場した『ストリートファイター848』。2011年では、ストリートファイターとストリートファイターSの2台だけで、ともに 1,100cc のみだったが、2012年は 1,100cc がストリートファイターSのみ(STDは導入されず)となり、その代わりミドルクラスに848エンジンを搭載したモデルを加えた。

ドゥカティのスーパーバイクファミリーにはご存知 848EVO があり、ストリートファイター848は位置づけとしてそのネイキッド版と考えるとシンプルだが、内容的には専用設計のシャシーやエンジンを与えたオールブランニューモデルで、これまでにないまったく新しいポジションを獲得しようとするドゥカティの意欲作である。

ここではまずその詳細を辿り、2011年モデルのストリートファイターから何が変わったのか見ていこう。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

ストリートファイター848の画像
01エンジンカバーに誇らしげに刻まれた、テスタストレッタ11°(イレブンディグリー)のロゴ。バルブのオーバーラップ角を、スーパーバイク用のテスタストレッタ・エボルツィオーネの37°から11°に変更することで、低中回転域での扱いやすさを増強している。
ストリートファイター848の画像
02エキゾーストパイプがうねるようにとぐろを巻き、2本出しのステンレスサイレンサーにつながるマフラーの構成は兄貴分と同様。マフラーは2in1in2構造で、排気を干渉させトルクを稼ぐ作り。触媒を内蔵しており、各国の排気ガス規制に余裕をもって対応している。
ストリートファイター848の画像
03インジェクション関係はマレリ製を採用。スロットルボディはインテークポートに合わせて楕円形である。スロットルの動きにリニア(緻密/忠実)に反応するいっぽうで、右手の動きに対するツキにも唐突性がないため、スポーツ&のんびり走りの両立ができる。
ストリートファイター848の画像
04シャシーは鋼管パイプを組み合わせた伝統のトレリスフレーム。細身のパイプを組み合わせており華奢に見えるが、サーキットで200km/hオーバーのコーナリングもこなす、タフなフレームである。製造に手間がかかる反面、車両を軽量に仕上げられるメリットがある。
ストリートファイター848の画像
05つや消しシャンパンカラーのフロントフォークは、マルゾッキ製のφ43mmフルアジャスタブル仕様。ブレンボ4ポットキャリパーをラジアルマウントし、ブレーキング時の剛性も確保する。ディスクローターはφ320mm。キャスター角は24.5度、トレール130mm、ホイールベースは1,475mm。
ストリートファイター848の画像
06トップブリッジ側ではマルゾッキ製フルアジャスタブル倒立フォークのプリロードとリバウンド調整が可能。
ストリートファイター848の画像
07リアショックは、ザックス製のフルアジャスタブル仕様を装備する。スプリングをストリートファイターSよりも柔らかめのバネレートにしているため、ゴツゴツ感は少なくなった。リンケージ部分は非調整式を採用しているため、残念ながら車高調整はできない。
ストリートファイター848の画像
08ホイールはフロント/リアともに細身のスポークで、スポーティなデザイン。リアブレーキはブレンボ2ポットキャリパーにφ245mmディスクローターを組み合わせる。標準装備のトラクションコントロールは、前後輪のスリップ率を検値し8段階に分け制御を入れる。
ストリートファイター848の画像
09タイヤは前後ともドゥカティとピレリが共同で開発した、ディアブロ・ロッソ・コルサを採用。とくにリアタイヤは、これまで5.5インチホイールで一般的だった180/55サイズから、180/60サイズになり、接地面積を大きく取れることからグリップ力の向上も見込める。
ストリートファイター848の画像
10小振りな顔は、兄貴分と変わらぬストリートファイター848のルックス。ボディカラーはレッドとダークステルス(つや消しブラック)の他に、ご覧のファイターイエローが選べる。ファイターイエローは、少しゴールドが入ったような高級感のあるイエローペイントだ。
ストリートファイター848の画像
11ハンドルバーはアルミのテーパータイプを採用。クランプ部分は太く、グリップ部分は細いという凝った作りだ。またハンドルポスト部分の形状を変更し、2011年モデルよりも20mmほどハンドルバーをアップ。これは兄貴分のストリートファイターSも同様に変更。
ストリートファイター848の画像
12多機能デジタルディスプレイメーターはスピードを右に、トリップ/オドメーター/時計を左に数字で表示。タコメーターはモニター上面の数字に沿いバーグラフで表示。メンテナンススケジュール表示やトラクションコントロールのセットアップモニターも兼ねる。
ストリートファイター848の画像
13複雑な形状の樹脂製フューエルタンク。タンク後端はフレームに合わせて絞込み、ニーグリップ時は大排気量ツインを思わせないスリムな作りを感じることができる。タンク容量はリザーブ容量を含み16.5Lで、補給タイミングはモニター上のインジケーターで表示。
ストリートファイター848の画像
14ステップバーは従来よりも10mmほど長くしており、一般公道でも踏ん張りやすくなっている。バーの上面にラバーを使わないレーシーな仕上がりで、スポーツライディング時に踏ん張る分にはダイレクト感があっていいのだが、反面雨天時には少々滑りやすい。
ストリートファイター848の画像
15スロットルは一般的なワイヤータイプで、ブレーキマスターはブレンボのラジアルタイプ。フロントブレーキのコントロールはしやすく、制動力も十分。レバーの位置は調整可能。ウインカーがビルドインされたミラー(写っていないが)は、視認性が随分と改良された。
ストリートファイター848の画像
16クラッチも油圧タイプ。レバーを引く際のテンションが比較的高めで、ロングラン時には左手に結構な負担がかかる。操作に、ややハードさが残る部分だ。スイッチボックス部裏の大きなレバーはパッシング&ハイビーム切り替えスイッチ。これは少々慣れが必要。
ストリートファイター848の画像
17シートは薄くスポーティなまとまり。シート高は840mmでスポーツモデルとしては標準的高さだが、リアショックのバネレートを従来仕様より低くした分、またがったときの沈み込みで足着き性は向上している。パッセンジャーシートはエマージェンシー用サイズ。

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