VIRGIN DUCATI | 【海外試乗速報】モンスター1200 メディア向け発表会 トピックス

【海外試乗速報】モンスター1200 メディア向け発表会

  • 掲載日/2014年03月17日【トピックス】
  • 取材協力/Ducati Japan  写真/Ducati、和歌山 利宏  文/和歌山 利宏
モンスター1200の画像

前後オーリンズサスペンションなどを装備した上級モデルのモンスター 1200 S には、スターホワイトとドゥカティレッドの2色のカラーバリエーションが用意される。標準モデルのモンスター 1200(手前側)はドゥカティレッドのみの設定となる。

水冷化されたモンスターの旗艦モデルは
エキサイティングかつ優しさにもあふれていた

ドゥカティのネイキッドモデルであるモンスターの最高峰モデルがフルモデルチェンジ。これまでのモンスター 1100 EVO は空冷2バルブユニットを搭載していましたが、新しく登場するモンスター 1200/1200 S は水冷4バルブとなり、高性能化だけでなく、将来的に厳しくなる排出ガス規制への対処を前提としたものとなっています。

新しいモンスターの発表試乗会が行われたのは、スペイン領カナリア諸島のテネリフェ。火山の噴火でできたこの島は、男性的な地形で自然も豊かであり、モンスターの魅力を堪能するにもふさわしい場所でした。

試乗したこのモンスター 1200 S は、跨ると従来のモンスター 1100 EVO よりも大柄になった印象があります。実際、車重も車格もひと回り大きくなっているのですが、走り出すとそのことをすっかり忘れ、従来型以上に扱いやすいことに気付かされます。足着き性が良く、低重心感のある車体には安心感があって、ライディングポジションも快適になっているからです。エンジンも穏やかで、ライダーの緊張を和らげてくれました。

しかし、ただ優しく快適なだけではありません。コーナリング性能が高く、エンジンのトルクフルさと言ったら、もうエキサイティングそのもの。乗りやすさとスポーツ性がともに高水準化され、モンスターの魅力が高められていたのです。

フォトTOPICS(写真点数/29枚)

モンスター1200の画像
01試乗会が行われたテネリフェ島のホテル。ドゥカティにとって重要なパートナーとなるアウディの四輪車は、今回もオフィシャルサポートカーとして活躍した。
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02試乗前夜、カクテルパーティの後、プレゼンテーションが行われた。日本で言うところの技術説明会が主体であっても、“イタリアンパッション” を予感させる演出を忘れない。
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03試乗前夜、カクテルパーティの後、プレゼンテーションが行われた。日本で言うところの技術説明会が主体であっても、“イタリアンパッション” を予感させる演出を忘れない。
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045グループに分けて世界からジャーナリストを集め、のべ 10日間にわたって行われたこの試乗会は、新旗艦モンスターの船出にふさわしく盛大なものであった。
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05新型モンスターのコーナリング性能は高く、路面やマシンからのフィードバックもありありと伝わってくる。
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06雨の中での試乗も行なったが、スリッピーな路面でもライダーを緊張させない扱いやすさと優しさが備わっていた。
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07トラスフレームは、従来のようにクランクケースではなく、前後気筒のシリンダヘッドで支持される。そのため、トラス部が小さく、重量も 1.23kg 軽量である。また、エンジンをより有効に剛性部材として利用したことで、エンジン込みでのねじり剛性は、ほぼ2倍に高められた。
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08吸排気バルブのオーバーラップ角を小さくしたテスタストレッタ 11°は、第二世代に進化。インジェクターの装着位置を、高温の吸気バルブ裏側に移動。燃料をバルブに向かって噴射し、気化状態を均一化し混合気を細密化することで、燃焼効率を向上。また、デュアルスパークとしている。
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09スイングアームは、アルミダイキャストの片持ち式で、従来型となるモンスター 1100 EVO よりも、見るからにロングアーム化されている。
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10リアサスペンションは、リンクを持たずスイングアームからダイレクトに作動。後方気筒のシリンダヘッドで支持される。モンスター 1200 S のユニットはオーリンズ製のリザーバータンクを一体化した独自のピギーバックタイプ。モンスター 1200 はザックス製だ。
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11単体で 1.10kg と軽量のリアフレームも、エンジンで支持される。軽量コンパクト化のための合理的な設計だ。
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12ホイールベースはモンスター 1100 EVO よりも 11mm 長く、ひと回り大きい印象を受ける。だが、素直なハンドリングを得るため、前輪分布荷重を 50%から 47.5%に軽減するなどの造り込みを受けている。
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13ホイールベースはモンスター 1100 EVO よりも 11mm 長く、ひと回り大きい印象を受ける。だが、素直なハンドリングを得るため、前輪分布荷重を 50%から 47.5%に軽減するなどの造り込みを受けている。
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14ホイールベースはモンスター 1100 EVO よりも 11mm 長く、ひと回り大きい印象を受ける。だが、素直なハンドリングを得るため、前輪分布荷重を 50%から 47.5%に軽減するなどの造り込みを受けている。
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15ホイールベースはモンスター 1100 EVO よりも 11mm 長く、ひと回り大きい印象を受ける。だが、素直なハンドリングを得るため、前輪分布荷重を 50%から 47.5%に軽減するなどの造り込みを受けている。
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16ホイールベースはモンスター 1100 EVO よりも 11mm 長く、ひと回り大きい印象を受ける。だが、素直なハンドリングを得るため、前輪分布荷重を 50%から 47.5%に軽減するなどの造り込みを受けている。
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17ホイールベースはモンスター 1100 EVO よりも 11mm 長く、ひと回り大きい印象を受ける。だが、素直なハンドリングを得るため、前輪分布荷重を 50%から 47.5%に軽減するなどの造り込みを受けている。
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18ホイールベースはモンスター 1100 EVO よりも 11mm 長く、ひと回り大きい印象を受ける。だが、素直なハンドリングを得るため、前輪分布荷重を 50%から 47.5%に軽減するなどの造り込みを受けている。
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19当然ながら、ヘッドライトはステアリングマウントの一眼式。一般的なハロゲンライトのリフレクター式だが、両サイドにはフル LED のポジションランプを装備する。コンパクトな異形形状のヘッドランプである。
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20フューエルタンクは、容量4リットル増の 17.5 リットルとなり、見た目にもボリュームが増えた。特に跨ったときに、ビッグバイクたる大きさを感じる。だが、絞り込まれたウエストラインと相まって戦闘態勢の猛牛を思わせる凝縮感がある。
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21クッション材は最厚部で 80mm の厚さを持たせ、快適性を重視。表皮には赤のステッチを施している。シートを外し、スペーサーを取り去りヒンジ位置を “低” 側にセットすることで、シート高は 810mm から 785mm に低くなる。
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22テールライト、ブレーキライト、ウインカーともに LED で、リアフォルムをコンパクトにすることに貢献している。タンデムライダー用のグラブバーは、シートエンドのフォルムに溶け込んでいる。
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23クラッチは機械式のスリッパー機能を備え、操作力も軽いタイプ。スロットルボディはカヤバ製で、エキゾーストパイプは 50~52mm 径。モンスター 1200 S の最高出力は 145HP、モンスター 1200 は 135HP を発揮する。
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24エンジンの水冷ラジエターはラウンド形状を持ち、前部左右にファンを備えるが、雨の中の試乗では作動することはなかった。また、エンジン前方の下部にはオイルクーラーを備える。
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25フロントフォークは、モンスター 1200 S にはオーリンズ製の 48mm という大径品を採用(モンスター 1200 はカヤバ製 43mm 径)。また、モンスター 1200 S のキャリパーはモノブロックの M50(同 M4-32)で、ディスク径は 330mm(同 320mm)。ともにボッシュ製 9MP の ABS が標準装備である。
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26マフラーは 2-1-2 方式で、右2本出しとなるのは、第2世代モンスターからの伝統でもある。ディアブロ・ロッソIIのリアタイヤは、サイズが 190/55ZR17 で、モンスター 1100 EVO よりも太い。
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27リアサスペンションは、スイングアームからの直動式となるリンクレスタイプで、ユニットは後方気筒のシリンダヘッドで支持される。モンスター 1200 S のユニットはオーリンズ製だ。
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28ハンドルグリップ位置が 40mm 高く、40mm 手前に移動したことで、ライディングポジションはかなり一般的になった。が、超幅広のハンドルが低く前方にあるというモンスターらしさも適度に残される。
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29フロントブレーキのマスターシリンダーは、ブレンボのラジアルマウント式で、やや小径化することにより効力を高めている。異形5角形のミラー部とアルミ鋳造のステー部からなるバックミラーは、ディアベルと形状が同じだ。

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