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【海外試乗速報】Xディアベル メディア向け発表会

  • 掲載日/2016年03月10日【トピックス】
  • 取材協力/Ducati Japan  文/北原 哲夫、VIRGIN DUCATI.com 編集部  写真/Ducati
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Xディアベルは『5000』『60』『40』という数字がキーワード。エンジンはわずか5,000回転で最大トルク13.1kgmを発生させ、オプションも含めて4つのフットポジション×5つのシート×3つのハンドル=60ポジションを用意、そして車体の最大バンク角が40°も確保されていることを意味します。

クルージングとスポーツという
相反する2つの領域をクロスオーバー

世界各地での発売(日本では2016年6月を予定)を前に、アメリカのサンディエゴで『Xディアベル』の発表試乗会が行われました。

このXディアベルは、ひと言で表現すると“クルージング”と“スポーツ”という相反する領域をクロスオーバーさせたモデルで、個人的には衝撃的なくらいデザインが素晴らしく、どこから見てもセクシーでグラマラスだと感じました。そのイメージは、Xディアベル仕様にジャックした滞在先のブティックホテルでの演出でも、技術説明を兼ねたディナークルージングでもまったく同じ印象です。さらに言えば、ホテルの1階に作られた特設会場=その名も『ブラックルーム』、ディナーのドレスコードは『ブラックジャケット』と、ある意味ではドゥカティらしからぬ“黒”がこのXディアベルのコンセプトカラーであることを強烈に、そしてエレガントに表現するあたりは「さすがイタリア人!」と思わずにはいられませんでした。

試乗は街中を抜け、ハイウェイを走り、いつの間にか国境を越えて、メインであるメキシコのワインディングロードへ。笑っちゃうほどのハイスピードクルージングは、刺激的で楽しかったです。また、ちょうど全コースの中間地点にあたる場所のレストランが貸し切られており「ザ・アメリカン!」な料理が並べられたビュッフェスタイルのランチタイムも存分にエンジョイしました。

私は長年ハーレーに乗ってきましたが、Xディアベルはいわゆるハーレーのような太く力強い低速トルクが心地よいという乗り物ではなく、あくまでもドゥカティでした。コンセプトのひとつである強大な低速トルクと高回転域でのスパルタンな加速に加え、ワインディングをカッ飛ばした際のハンドリング、バンク角なども申し分なく、まさに“ワインディングも楽しめる(攻められる)クルーザー”と言えますね。唯一、フォワードコントロールが小柄な人には少し大変かなと思いましたが、純正オプションでミッドステップもあるとのことなのでご安心を!

フォトTOPICS(写真点数/9枚)

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01発表会はディナークルーズ。50人ほどでちょうど良いサイズのクルーザーも洗練されており、ドレスアップしてデートしたら最高な時間を過ごせそう。ディスプレイされたXディアベルと、その向こうに見える夜景も相まって、ラグジュアリーファッションブランドのパーティーさながらの演出は「さすがドゥカティ!」ですね。
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02船内も完全にXディアベル仕様にジャックされていて、持ち帰って飾りたくなるような(実際に自宅で飾っています)ネームプレートがディナーテーブルに置かれるなど、細やかで素晴らしいおもてなし。コース料理もおいしく、生演奏、海の夜風、夜景と、何から何まで思い出深い時間を過ごすことができました。
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03ゲストを驚かせるさまざまな演出もさることながら、長旅の疲れを労ってくれる現地のイベントスタッフのみなさんの笑顔も印象的。みんな気さくで面倒見の良いメンバーでした。
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04ディナークルーズから一夜明けた早朝に滞在先の『ルネッサンス・サン・ディエゴ・ダウンタウン・ホテル』を出発し、ダウンタウンからハイウェイをつないでメキシコのワインディングロードを走る試乗ルートへ。
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05とにかくグラマラスでカッコいい。ドゥカティでは見慣れないフォワードコントロールに少し戸惑いましたが、走り始めるとすぐに慣れ、獰猛さもまた私にとっては心地よいフィーリングでした。
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06エンジンは『テスタストレッタDVT 1262』で、可変バルブタイミング機構に加え、1,262cc(77ci)の排気量が与えられています。13.1kgm/5,000rpm、156hp(114.7kW)/9,500rpmといった性能だけでなく、ウォーターホースを使わないなど、外観にもこだわりました。
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07フルアジャスタブルのサスペンション、片持ち式のスイングアーム、鍛造ホイールなどのドゥカティらしい足まわりに、ベルトドライブの組み合わせ。リアタイヤはディアベル譲りの240幅です。
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08高さ755mmのスタンダードシートを中心に、-10mmのローシート、+20mmのハイシート、バックレスト付きのコンフォートシート、レザーシートがオプションアクセサリーとして設定されます。
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09この存在感に負けない不良性のあるダンディな大人が乗っていたらカッコいいなと思います。それと「速いバイクに乗りたいけど、前傾したライディングポジションはそろそろシンドイ」「ゆっくり流してもサマになり、いざスロットルを開ければドッカーンが理想」という人にオススメです。私もほしいですね。

筆者の紹介

北原 哲夫/スタイリスト・クリエイティブディレクター

ファッション雑誌『SENSE』でクリエイティブディレクターを務めるほか、さまざまな企業で新規事業をディレクション。その中でも、2015年にスタートしたファッションとギア、モーターサイクルとバイシクル、アーバンとアウトドア、化学繊維と天然繊維などをクロスオーバーさせたブランド『OVERTECH』は、ドゥカティユーザー必見。

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