VIRGIN DUCATI | Xディアベル ジャパンプレスローンチ レポート トピックス

Xディアベル ジャパンプレスローンチ レポート

  • 掲載日/2016年05月13日【トピックス】
  • 取材協力・写真/Ducati Japan  取材・文/中村 友彦
Xディアベル ジャパンプレスローンチ レポートの画像

メディアローンチの起点は東京都目黒区にあるドゥカティジャパンで、技術説明会を終えた後は、神奈川県横浜市のみなとみらいまでショートトリップ。走行距離は約100kmだったものの、Xディアベル/Sの世界観は十分に堪能できました。

東京都内と横浜を舞台にしたメディアローンチで
ドゥカティジャパンが提示したXディアベル/Sの世界観

2016年6月4日から国内販売が始まるXディアベル/Sは、既存のディアベルシリーズの思想を継承しながら、クルーザーとしての充実感と存在感を格段に高めたニューモデルです。ただしその一方で、動力性能に関する妥協が一切感じられないのは、長年に渡ってスポーツバイクを主軸として来たドゥカティならではと言えるでしょう。

既存のディアベルシリーズとは一線を画する、クルーザーならではの資質に磨きをかけるため、Xディアベル/Sはほとんどのパーツを専用開発しています。その象徴と言えるのが、ティアドロップタイプのガソリンタンクや、足を前方に投げ出すフォワードコントロール式フットレスト、クルーザーの世界で定番になっているベルトドライブの後輪駆動ですが、骨格となるトリレスフレームや心臓部のテスタストレッタDVT 1262も新設計で、多彩な電子制御システムの中枢には、パニガーレやムルティストラーダで実績を積んだ加速度測定ユニットのIMUが導入されています。言ってみればXディアベル/Sは、クルーザーならではの魅力だけではなく、スポーツバイクとしての醍醐味も徹底的に追及したモデルで、この欲張りなキャラクター設定は、見方によっては“4 bikes in 1”をコンセプトに掲げる、ムルティストラーダに通ずるものがあるのかもしれません。

Xディアベル/Sの実力は、2月に行われた海外メディアローンチのトピックスでお伝えした通りですが、こちらでは4月末に開催された、日本でのメディアローンチの模様をお伝えします。

フォトTOPICS(写真点数/19枚)

Xディアベル ジャパンプレスローンチ レポート
Xディアベル/Sのコンセプトカラーは、ドゥカティのコポーレートカラーであるレッドではなく、クールで大人の雰囲気を感じるブラック。スタッフ全員がブラックのフォーマルウェアで迎えくれた当日のドゥカティジャパンは、加藤稔社長の邸宅に招かれた気分になりました。
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徹底したブラックアウトが行われたSTD(227万8000円)に対して、上級仕様のS(266万8000円)は各部にアクセントとしてシルバーを使用。エンジン右サイドに施された特徴的な切削加工は、Sならではの特徴です。
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同じ車名を冠しているものの、間近でじっくり観察したXディアベル/Sに、既存のディアベルシリーズとの共通点はほとんどありませんでした。独創的なLEDヘッドライトや力強さを感じるステアリングステムも、もちろん専用設計です。
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いよいよスタート。当初はフォワードコントロール式のフットレストにちょっとした違和感を覚えましたが、試乗開始から数分が経過する頃には、ごく普通に操作が行えるようになりました。なおオプションパーツを含めて考えると、Xディアベル/Sはなんと60種類ものライディングポジション設定が可能になっています。
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首都高横羽線を使って、ビジネス街であると同時に観光地としても有名なみなとみらいへ。テスタストレッタDVT 1262エンジンならではの従順さ、2000~3000rpmあたりを使って行う巡航の気持ちよさは、一昔前の硬派なドゥカティを知るライダーにとっては隔世の感があるでしょう。
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心地いいショートトリップを終えて、東京都江東区の若洲公園に並んだ6台のXディアベル/S。奥に見えるのは搬送車として活躍したアウディA8です。
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試乗後のディナーはイタリアの古城……を思わせる雰囲気が造り込まれた都内某所のスタジオ。Xディアベル/Sをイメージした、“大人の隠れ家”といった印象です。会場にはディアベルカーボンも展示されていました。
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会場の一角にはXディアベル/Sのために開発されたテスタストレッタDVT 1262が展示されていました。このエンジンはもともとスーパーバイク用だったのですが、造形美という点でも秀逸な資質を備えています。
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ランチマットもXディアベル/Sのコンセプトカラーであるブラック。長きに渡って継承してきたレッドを大事にしながら、近年のドゥカティは車両の特性よってコンセプトカラーを変えているようです。
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オプションパーツ装着車を前にして、Xディアベル談義に花を咲かせる参加者一同。今回のメディアローンチは6~7媒体×4日というスタイルで行われましたが、こういった配慮の行き届いた姿勢で新型車を堪能させてくれるのは、日本市場ではドゥカティだけかもしれません。
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ドゥカティジャパンの粋な演出に応えるべく、ディナーでは参加者全員がフォーマルウェアを着用。ライディングウェアを脱いでディナーを楽しんでいると、これぞ“大人の遊び”という気がしてきます。
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ディナーのメニューは、チーズ/生ハム/サーモンの前菜、春キャベツとイカスミのリゾット、魚介類のアクアパッツァ、サーロインステーキなど。食後はガトーショコラ+コーヒーを堪能しました。
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ディナーの最中にバックで流れていたセミアコースティックギターとウッドベースによるジャズのスタンダードナンバーは、音楽データの再生ではなく生演奏。ドゥカティならではのこだわりを感じる部分です。
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加藤社長を中心としたドゥカティ談義、バイク談義は実に楽しく、あっという間に時間が経過してしまいました。日常域が楽しめるXディアベル/Sの乗り味は、加藤社長もかなりの好感を持っているようです。
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