VIRGIN DUCATI | ドゥカティを中心としたThe Bike Shed London2017(ザ・バイクシェッド・ロンドン) レポート トピックス

ドゥカティを中心としたThe Bike Shed London2017(ザ・バイクシェッド・ロンドン) レポート

  • 掲載日/2017年09月15日【トピックス】
  • 取材協力/The Bike Shed  取材・写真・文/河野 正士
ドゥカティを中心としたThe Bike Shed London2017(ザ・バイクシェッド・ロンドン) レポートの画像

「The Bike Shed」は屋内で開催されるインドアショー。会場はイーストロンドンにあるイベントスペース「Tobacco Dock/タバコ・ドック」。19世紀にタバコ用倉庫として建てられ、その後イベントスペースへとリノベーションされた場所だ。

ドゥカティの最新カスタムマシンも展示された
ロンドンのカスタムバイクショー「The Bike Shed London」

欧州はいまカスタムバイクシーンが大いに盛り上がっている。欧州のバイクシーズンである晩春から初秋に掛け、各地で毎週末のようにカスタムバイク系イベントが開催されている。その短い夏を謳歌するための、欧州のバイクシーズン到来を告げるカスタムバイクイベントが、毎年5月にロンドンで開催される「The Bike Shed London」だ。

今年で開催8回目を迎える「The Bike Shed London」は、カスタムバイクを紹介するWEBサイトとしてスタート。その後イベントを開催するとともに、2015年にはサイトで扱っていたバイク系アイテムを販売するセレクトショップとレストラン、そしてカスタムバイクを展示するミュージアムスペースを併せ持つリアル店舗「The Bike Shed」をイーストロンドンのショーディッチ地区にオープンさせ、連日賑わいをみせている。

今年は219台のマシンが会場に並べられた。それらはすべて彼らのサイトで紹介されたなかから、さらに主催者が選りすぐった至極のカスタムマシンたちばかり。一般エントリーも受け付けているが、主催者による厳正なる書類審査を通過したマシンだけが、ショー会場への招待状を手にすることができるのだ。スポンサー企業のほかに多くのバイク系ブランドやショップのブースを展開するが、それらにも書類審査がある。それによって「The Bike Shed」のブランディングが保たれているのである。

ドゥカティも、このイベントを支えるスポンサー企業のひとつ。ユニークなのは、オフィシャルブースにはスクランブラー系を中心としたカスタムバイクを展示しているが、一般ブースにはそれ以外の、いわゆるドゥカティのパフォーマンス系ファミリーのマシンをベースにしたマシンが多くエントリーしていたことだ。こういったカスタムスタイルやベース車両の幅の広さ、そしてそれを元に個性的なスタイルを造りあげる幅の広さこそ、欧州カスタムシーンの魅力と言えるだろう。

フォトTOPICS(写真点数/23枚)

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01会場内にはドゥカティ・スクランブラーのオフィシャルブースが展開されていた。「スクランブラー・フルスロットル」の展示を中心に、スクランブラーをベースにしたカスタムマシンを披露。
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02イタリアのカスタムファクトリー/ANVIL Motociclette(アンビル・モトチクレッテ)が製作した「スクランブラーR/T」。スクランブラー Sixty2をベースに、70年代スタイルのモトクロッサー・スタイルを作り上げた。
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03こちらもイタリアのカスタムファクトリー/South Garage(サウス・ガレージ)が製作した「スクランブラー・エッセンツァ」。クラシックとモダンをミックスした、新たなカフェレーサースタイルを、スクランブラーをベースに作り上げている。
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04ワトソニアン製のサイドカーを装着。スクランブラー・クラシックをベースに、ドゥカティがカスタム。
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05最初ディアベル・ベースのカスタムとして見ていたが、ベースはなんと1199パニガーレS。パワフルなエンジンと足周りはそのままに、クラフトマンシップ溢れるアルミボディを組み合わせる。
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06イタリアのCC-Racing Garage(CCレーシングガレージ)が製作した、2001年型のスーパースポーツ900をベースにしたモダンなカフェレーサー。前後足周りに加え、外装類もあらたにデザインされている。
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07英国のダートトラック選手権/DTRAに参加するロス・シャープの愛機。ベースはカジバ・グランキャニオン900。
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08オランダのドゥカティ・ディーラー/Affet Ducatiのマシン。最新モデルの販売とともに数多くのカスタムマシンも製作している。ベースはベベルエンジンを持つ860GT。スイングアームはスポーツクラシック用を、ホイールはスクランブラー用を流用する。
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09ツーリングモデルあるST2をベースに、そのトラリスフレームを強調するエッジの効いたボディワークをミックス。マシンを手掛けたのは元アストンマーティンのエンジニアであり、若い頃からヒストリックカーのファクトリーで経験を積んだMarlon Motorcycle(マーロン・モーターサイクル)。
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10スウェーデンのカスタムファクトリー/Marcus Motodesign(マーカス・モトデザイン)は、1975年にフェラーリがF1に投入した312Tをモチーフに、ドゥカティ996をベースにカスタム。その名も「F1トラッカー」。
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11昨年からスタートしたカスタムバイクによる0-200mドラッグレースのヨーロッパ選手権/Sultans of Sprint(ソルタンス・オブ・スプリント)に参加しているマシン。製作はフランスのLibner Racing(リブナー・レーシング)。F1ドライバー/ニキ・ラウダへのオマージュとしてアルミのボディパーツを製作したという。
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12来場者はじつに幅広い。いかにもバイク好きなバイカースタイルの集団から、カメラを抱えたこんな女性も多く見かけた。
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13カスタムバイクのポイントを、父が娘にレクチャーする。家族連れも多く、子供たちはカスタムバイクを興味深く見つめていた。
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14Death Machine of London(デスマシン・オブ・ロンドン)が製作したモトグッツィ・ルマンIIベースのカフェレーサー。リアフレームをスケルトン仕様とし個性的なスタイルを作り上げる。
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15英国のバイクブランド/CCMの最新モデル、スピットファイヤー・スクランブラー。FI装備の600cc単気筒エンジンを、溶接痕も美しいオリジナルのクロモリフレームに搭載する。
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16美しいボディラインを持つカスタムマシンで知られる、イギリスを拠点に活動するカスタムファクトリー/Auto Fabrica(オートファブリカ)の作品。
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17ヤマハ・ヨーロッパが、オランダの時計ブランド/TW STEELとともに展開する新たなカスタムプロジェクト“Son of Time”から生まれたカスタムバイク。手掛けたのはスペイン人カスタムビルダー、アンソニー・パートリッジ。マシンはヤマハMT-10がベース。ターボを装着し、MotoGPのエンジニアとともにECUなど電子制御セッティングを行っている。
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18イギリスのフレームカンパニー/Waspのフレームに、ヤマハMT-07エンジンを搭載したスクランブラーマシン。美しく、そしてとにかく格好いいマシンだった。
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19フランスのカスタムビルダー/Ed Turner(エド・ターナー)は、スズキGSX1100をベースに、ロー&ロングで、それでいてスリムなスタイルのカスタムマシン“GS-XY1100”を作り上げた。
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20なんと今年のThe Bike Shedには、ヨーロッパ・ホンダが正式にオフィシャルブースを展開。レブル500ベースのカスタムマシンのほか、昨年のEICMAで発表したCB1100ベースのカスタムコンセプトマシン/CB1100TRも展示された。
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21ロイヤルエンフィールドも、欧州のカスタムシーンに積極的に参加するブランド。ブリット500EFIをベースにしたマシンを数多く展示。
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22木製シートカウルや、ウッドパネルを装飾に使用するマシンも数多く見られた。
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23カスタムマシンのほか多くのアート作品も展示されていた。こんなシルクプリントポスターの実演販売も行われていた。

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