MotoGPマシンはトレリスフレームではないというのは本当でしょうか?
掲載日/2009年08月06日
ドゥカティのアイデンティティと言えば、Lツインエンジンと鋼管を組み合わせたトレリスフレームです。現在市販されている車両については、若干の違いはあるもののすべてその組み合わせが採用されています。


ドゥカティのアイデンティティと言えば、Lツインエンジンと鋼管を組み合わせたトレリスフレームです。現在市販されている車両については、若干の違いはあるもののすべてその組み合わせが採用されています。

1926年、イタリア中央部アルペン山脈の麓の街ボローニャで、アドリアーノ・ドゥカティティとマルチェロ・ドゥカティの兄弟が小さな会社を設立しました。

1955年、ドゥカティが華々しいレース活動を行う一方で、重役兼主任設計者であったファビオ・タリオーニは、激戦が予想された1956年のグランプリで勝つために2つの新型エンジンを完成させました。

シフトダウン時のバックトルクを解消し、スムーズなエンジンブレーキを生み出すスリッパークラッチが注目され始めたのはここ数年の話。

ドゥカティの重役兼主任設計者であったファビオ・タリオーニが1950年代に設計したエンジンは、ベベルギア(傘歯車)によってカムシャフトを駆動する斬新なアイデアが採用されていました。

多くの市販車が採用する湿式クラッチは、クラッチ周りに行き渡らせたエンジンオイルの皮膜が衝撃吸収材の役割を果し、半クラッチ時に適度な滑りを発生させてくれます。
