スーパーバイク999S
- 掲載日/2011年07月14日【カスタムDUCATI】
- 記事提供/『DUCATI Campione Del Mondo』 Vol.07(2004.02.27発行)
もしNCRが
999を手がけたら……
いくら公道向けのストリートモデルとはいえ、否応なくレースシーンと密接なつながりを持つドゥカティの歴代スーパーバイクシリーズ。851時代も916のときも、そして999になった今でも、市販車とWSBKがこれほど近いイメージを持ったメーカーは他にない。
それだけに、モディファイのイメージにレーサーが取り上げられるのは、ごく自然なことだ。現に、999にもWSBK200勝を記念して製作された999 / FILAが存在する。だが、すべてがドゥカティ本社管轄の、いわゆるワークスレプリカばかりなのはどうか、という視点から、ラ・ベレッツァで製作されたのが999Sベースのこのマシン。
狙いはマシンオーナー自身がファンだというNCR仕様で、製作時点ではまだ発表されていなかったNCR999のイメージを想像しながら作業を進めた。具体的には、スタンダードの999のベーシックな部分を崩すことなく、カラーリングの変更とデカールによってレーシーな印象を強調。ただしカラーを選ぶことで、レーサー風ながら意外とシックなのが特徴だ。言わば“もしもレプリカ”であるわけだが、仕上がりは本当にレーシングチームが採用するカラーリングといってもおかしくないほど。ラ・ベレッツァが手がけたマシンのトータルバランスの高さは秀逸である。
ブレーキ、クラッチのマスターシリンダーは専用デザインのラジアルポンプタイプ。そのマスターシリンダーのキャップに合わせて削り出されたマスターキャップ。
カスタムの詳細をチェック!
フロントカウルはゼッケンベース風のカラーリングで、ポジションランプ付きのスクリーンはオリジナルブランド“SPEED”製チタンコートスクリーンに交換してある。
スタンダードのマスターシリンダーに代えて、WSBKレーサーと同様のブレンボ製ラジアルポンプを装着。
前後フェンダーはドゥカティパフォーマンスのカーボン。
深型のクラッチカバーはラ・ベレッツァのカーボン製。その奥にはドゥカティパフォーマンスのバックトルクリミッターが覗く。
ステンレス製のフルエキゾーストはパイプ径φ57の大径タイプを採用し、これに合わせて専用CPUを組み込んでいる。
サイレンサーはWSBKレーサーと同じくテルミニョーニのチタン製。
こちらの記事もオススメ!
- 【前の記事へ】
ムルティストラーダ1000 - 【次の記事へ】
スーパーバイク999S
関連する記事
-
カスタムDUCATI
スーパーバイク1098S
-
カスタムDUCATI
モンスター1100S
-
カスタムDUCATI
モンスターS2R1000
-
カスタムDUCATI
モンスターS2R1000
-
カスタムDUCATI
ハイパーモタード1100S
-
ドゥカティ人物辞典
Carl Fogarty (カール・フォガティ)
-
カスタムDUCATI
スーパーバイク999S
-
カスタムDUCATI
モンスター900
-
DUCATI購入ガイド
スーパーバイク998
-
カスタムDUCATI
スーパーバイク749
-
試乗インプレッション
ドゥカティ スーパーバイク1199パニガーレS