ドゥカティ初代モンスターにインスパイアされた空冷モンスター797+
- 掲載日/2017年12月18日【試乗インプレッション】
- 取材・文/佐川 健太郎 写真・動画/山家 健一 衣装協力/HYOD
モンスター797+ の詳細写真
空冷LツインDOHC2バルブ803ccのエンジンにφ50mm径のシングルスロットルボディを採用。スロットルバタフライ下に2つのインジェクターを搭載することで、最高出力75psの力強く滑らかなパワーデリバリーを実現。6速ミッションにワイヤー制御式のAPTC湿式多板クラッチを搭載する。
車体右サイドにコンパクトにレイアウトされたエキゾーストシステム。エキパイの取り回しからもスクランブラ―系と同じエンジンであることが分かる。今回の試乗車には鼓動感豊かな純正オプションのテルミニョーニ製2本出しサイレンサーが装備されていた。
ボッシュ製9.1 MP ABSシステムを組み合わせたブレンボ製ブレーキシステムは、M4.32タイプの4ピストンモノブロックキャリパー&φ320mmダブルディスクとリザーバータンク一体型としたラジアルブレーキポンプを装着するなど本格的。フロントフォークは130mm のストローク長を持つKYB 製φ43mm 倒立タイプを採用する。
車体左側にオフセット装着されたリアサスはザックス製で、リンケージを介さずにフレームとスイングアームに固定されるタイプ。ストローク長は150mmで伸び側減衰力とプリロード調整が可能。スイングアームは696をイメージさせる両持ちタイプだ。
丸型のヘッドライトは初代モンスターから受け継がれているアイコン的なデザインを採用。 センター部分にはLEDタイプのポジションランプを装備し新しさを主張する。メーターバイザー型のミニカウルは+(プラス)仕様の装備。
燃料タンクはモンスターらしさにこだわり、ボリューム感を強調しつつニーグリップ部をシェイプした独特のデザインが印象的。容量も1.5リットル増量して16.5リットルを確保。
1992 年に登場したオリジナル・モンスターを想起させるアタッチメント・クリップが復活。簡単にタンクをはぐることができるなどメンテナンス性にも優れる。
スポーツライディングに適したホールド性に優れるシート。シングルシートカバーは+(プラス)仕様の装備で、シート裏の固定ボルトを緩めれば簡単にタンデム仕様にすることが可能。
鋼管トラス構造のメインフレームと一体でしっかりと作られたシートレール。右後方にはUSB電源ソケットを装備するなどITデバイスにも対応している。
LEDテールランプを採用したコンパクトなリアビュー。クリアレンズ仕様のウインカーもLEDタイプだ。専用スイッチで作動するハザードランプ機能も追加されている。
スムーズなシフトワークを実現するステップとペダルが同軸タイプを採用。ペダル類はスチール製でコストダウンも見え隠れするが、転倒時にはアルミ製より折れにくいなどのメリットもある。
大型の液晶メーターパネルが装備され、ライディングに必要な各種情報を見やすく表示。タコメーターは今風のバーグラフ式だ。速度、エンジン回転数、オドメーター、トリップメーター1&2に加え、エンジン油温、時計、平均速度、走行時間なども表示される。
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