VIRGIN DUCATI | 2010 MotoGPレポート 第15戦 マレーシア DUCATIサーキット情報局

2010 MotoGPレポート 第15戦 マレーシア

  • 掲載日/2010年10月14日【DUCATIサーキット情報局】
  • 写真・協力/Moto GP.com
    ※このコンテンツはドルナ・スポーツ社およびMotoGPオフィシャルサイトからの素材提供により制作されました。
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2010 MotoGP #15 MALAYSIAN(2010.10.10)

ロッシが開幕戦以来の優勝
ロレンソが初タイトルを獲得

10月10日、セパン・インターナショナル・サーキットでMotoGP第15戦マレーシアGPが開催された。予選トップはヤマハのホルへ・ロレンソで、今季6度目のポールポジションからのスタート。2番手はコンマ1秒差でドゥカティのニッキー・ヘイデンがつける。3番手は「もてぎ」でロレンソに競り勝ち3位表彰台をもぎ取った王者ロッシ。4番手に来季ヤマハワークス入りが決定している最強のルーキー、ベン・スピーズ。5番手はセパンのコースレコードホルダーであり昨年も優勝したケーシー・ストーナーと続く。上位グリッドには実力どおりの強豪が揃ったかたちだ。今回はロレンソの最高峰クラスでの初タイトル獲得なるかが一番の注目だが、そのためには9位以内完走が条件となる。

気温33度、路面温度43度のドライコンディションの中、ホールショットを奪ったのはそのロレンソだった。これをピタリとマークするのは前回2位のドビツィォーゾ。以下、ストーナー、ヘイデンと続きドゥカティ勢も好位置につけたのもつかの間、オープニングラップでストーナーがスリップダウンして転倒リタイヤとなってしまった。波乱含みのレース序盤からロレンソとドビツォーゾの激しいトップ争いが繰り広げられる中、着実に順位を上げていったのがロッシ。スタートミスで一時は10番手まで下げていたが3周目にスピーズ、4周目にはシモンチェリをかわして3位に急浮上。並み居るMotoGPクラスの猛者たちをいとも簡単パスしていく様は芸術的。まさに“ドクター”の愛称に相応しい妙技を見せつけてくれた。そして10周目には左のヘアピンでロレンソのインを突いて2位に。続く周回でも同じコーナーで先頭をいくドビツィオーゾを捉え、あっという間にトップに躍り出た。

終盤にはドビツォーゾが勝負に出る場面もあったが、ロッシは切れ味鋭い走りで瞬殺。タイトルがかかったロレンソは3位キープの作戦に切り替え淡々と周回をこなしていく。ラストラップの最終コーナー間際に進入でミスをしてヒヤッとした場面もあったが、ロッシは落ち着いてリカバリー。最後は貫録勝ちという印象だった。3位でチェッカーを受けたロレンソも、ダブルフットオフウィリーで初タイトルの喜びを爆発。終わってみれば、やはりロッシの強さが印象に残ったレースだった。ヘイデンは辛くも6位入賞、リタイヤに終わったストーナーはポイントランキングでロッシに逆転を許し4位に後退した。

次回16戦は10月17日に決勝レースが行われるオーストラリアGP。ストーナーにとっては昨年3連勝した地元でのレースだけに活躍が期待される。ドゥカティ・ワークスチームの戦いに注目したい。

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オープニングラップ最終コーナーで転倒を喫したストーナー。「タイヤ温度が十分上がっていなかった」と原因についてコメントを残した。
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ヤマハでの通算46勝目、最高峰クラスで79勝目、キャリア通算105勝目を達成したロッシ。「ロレンソこそチャンピオンに相応しい」と祝福。

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2010モトGP王者はロレンソ

マレーシアGPでついに最高峰クラスのチャンピオンまで登り詰めたホルへ・ロレンソについてあらためて紹介しよう。地中海に浮かぶスペイン・マジョルカ島出身の23歳。3歳からミニクロスレースに参加するなど幼少時代から才能を発揮。13歳になると特別許可を得てスペイン国内選手権125ccクラスに参戦。15歳の誕生日にはデルビのファクトリーチームからスペインGPにデビュー、同カタルニアGPでは史上最年少ポイント獲得記録を更新するなど、その神童ぶりは早くからレースシーンで知れ渡っていた。

2005年には250ccクラスにステップアップ、2006年にはアプリリアのエースライダーとして抜擢され、最多タイ記録となる10度のポールポジションから7勝を挙げ史上2番目の最年少チャンピオンに輝く。

2008年からはフィアット・ヤマハ入りし最高峰クラスにビュー。初戦カタールGPから史上初となる3連続ポールポジション&表彰台獲得を達成するなど次々と記録を塗り替えながら同年ランキング4位となり新人王を獲得。2009年にはロッシとの熾烈なタイトル争いの末ランク2位、そして2010年。世界選手権参戦9年目、モトGPクラス3シーズン目にして念願の最高峰クラスの王座に。

「長い道程だった。キャリアの中では、すごくゆっくりと進むときもあれば、すごく速く進む時期もある。チャンピオンシップに参戦し始めたときは、125ccクラスでほとんど最後尾だったけど、僅か8年でMotoGPクラスのチャンピオン。信じられないくらい人生は変わるものだ。そのために闘ってきたのだが…。幸運にも恵まれ、良いバイクと出会い、最高のチームに所属した。いつも僕のベストに貢献してくれる人たちに囲まれていた。彼らに感謝したい。」とロレンソ。ロッシがチームを去る来季は王者として、またフィアット・ヤマハの真のエースライダーとして、ファンの期待を一身に背負うことになる。今季残り3レースの戦いぶりにも注目していきたい。

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チャンピオンシップを獲得し、喜びを爆発させるロレンソとチームクルー。2輪ロードレースの最高峰クラスに新たな王者が誕生した瞬間だ。

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