2015 MotoGPレポート第4戦スペイン DUCATIサーキット情報局

2015 MotoGP #04 Spain（2015.05.03）

第4戦はイアンノーネが6位
ドヴィツィオーゾは9位

ヘレスで開催されたスペインGPでイアンノーネが6位、ドヴィツィオーゾは9位。

2015 MotoGP第4戦スペインGPが、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラで開催された。ドゥカティチームのアンドレア・イアンノーネは、スタートに失敗し、6位でフィニッシュ。チームメイトのドヴィツィオーゾは、2周目の最終コーナーでコースアウトするなどのミスにより順位を下げ、9位でレースを終えた。

イアンノーネは、土曜日の予選で3番手タイム。フロントローからのスタートだったものの、スタート数秒前に“ウエット”マッピングをインプットしてしまい、デスモセディチGP15は理想のパフォーマンスを発揮できなかった。

このハンディにもかかわらず、イアンノーネはチェッカーまで好ラップを重ね、11位から6位までポジションを上げた。最終的には、5位のポル・エスパルガロ（ヤマハ）をコンマ4秒差まで追い詰めていた。

一方、ドヴィツィオーゾは、2周目の最終コーナーを直進し、ランオフエリアに入り込んだ。それによって最後尾まで順位を落としたが、チェッカーまで攻め続けて9位でフィニッシュした。

第4戦終了時点のライダーズランキングでは、ドヴィツィオーゾが首位ロッシと15ポイント差の2位、イアンノーネはマルケスと6ポイント差の5位につけている。

RIDER'S VOICE

アンドレア・イアンノーネ／6位

「自分のミスでレース展開を難しくしてしまった。あのミスは避けられる類のものだった。スタート直前にローンチコントロールを選択するつもりでウエット設定を選んでしまった。ウエットからドライに戻すには複雑な手順を踏まなければならないので、そのままのセットアップでチェッカーまで走り続ける羽目になった。その状況でベストを尽くしたが、もっと上が望めただけに、チームには申し訳ない気持ちでいっぱいだ。彼らは今週末も素晴らしい仕事をしてくれた。いずれにしても、言い訳ができる状況ではない。次戦のルマンでも、それ以降も、チームのスタッフと力を合わせて今日のミスをカバーしたい」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ／9位

「少なくとも4位争いには加われていたはずだ。それを思うと、今日のリザルトには失望を感じざるを得ない。表彰台を狙えるスピードはなかったが、獲得できるポイントが獲れなかったと思うと残念でならない。2周目の最終コーナーでは、ちょっとしたミスを犯してしまい、エンジンが止まる寸前だった。バランスを崩してクラッシュしそうだったので、直進して逃げるしかなかった。コースに復帰すると、マシンには問題がなく、再びハードにプッシュすることができた。最後尾まで落ちたので、遅いライダーをオーバーテイクしなければならず、タイムをロスすることになった。そのため、9位以上にはなれなかった。トップ3のペースからすると、今日は表彰台には届かなかっただろうが、それなりのポイントは獲得できたはずなので、残念だ」

ルイジ・ダッリーニャ／ドゥカティコルセ・ゼネラルマネージャー

「ここヘレスでは、残念ながら望んでいたリザルトを得ることができなかった。イアンノーネ、ドヴィツィオーゾともに、問題がなければ素晴らしいレースになるチャンスがあったので、多くのポイントを稼ぐことができたはずだ。初戦から3戦すべてで表彰台に登壇しただけに、今週末のような結果では満足できない。今は気持ちを切り替えてマシン開発に注力し、ルマンでトップに返り咲くことを目標にしている」