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DRE ENDUROレポート

  • 掲載日/2016年11月10日【トピックス】
  • 取材協力/ドゥカティジャパン 写真/Taro Mizutani 文/Taro Mizutani

イタリアで真の冒険野郎に!
キャンペーン当選者レポート

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ムルティストラーダ1200エンデューロの発売を記念してこの夏に行われた「イタリアで真の冒険野郎に!」キャンペーン。この企画はイタリアのフィレンツェで開催されるドゥカティのトレーニングプログラム、ドゥカティ・ライディング・エクスペリエンス・エンデューロ(DRE ENDURO)に1名様を招待するというキャンペーンであった。そしてその豪華なキャンペーンの当選者、水谷太郎さんがDRE ENDUROに参加を果たした。それでは水谷さんからレポートが届いたのでここでお伝えしよう!

それは8月24日のことでした。突然知らない電話番号からの電話は「当選しました!」でした。そして私の無料イタリア旅行はスタートしました。「イタリアで真の冒険野郎に!」キャンペーンに見事当選したのです!日程は9月15日~20日の6日間。たまたま、ほぼ同じ日程で行われる北海道のバイクレースにエントリーしていてお金も払い込んでいたのですが、3秒悩んでDRE ENDUROを選びました。イタリアで冒険野郎になってくるぜ!

実は私は普段BMWのR1200GSというバイクに足かけ10年ほど乗っています。インターナショナルGSトロフィーにも参加させてもらってオフロードではGSに乗りまくってきました。ドゥカティは以前ハイパーモタードに乗ってました。その頃モタードに入れ込んでいてサーキットにも持ち込んで煙を上げながらドリフトしようと息巻いたのですが、いろいろな意味で怖くて出来ませんでした(笑)。R1200GSはアドベンチャーツーリングバイクとして歴史と実績を持っていて世界中のライダーに愛されているが、今回乗るムルティストラーダ1200エンデューロは乗ったこともないし、新参者。どんな乗り味なのか楽しみです。

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さて、出発当日。中部国際空港までわざわざ見送りに来てくれたのはDUCATI JAPANの原さん。満面の笑みと非常用のファーストエイドキットやキャンディー、タイラップを届けに来てくれました。そこにはなぜか宿のGPS座標が……。

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エコノミーでもエンターテイメントと食事が充実しているルフトハンザに乗り込みフランクフルト乗り換えであっという間にフィレンツェにボンジョルノ!空港でピックアップして貰い宿に着いたのはすっかり辺りも暗くなった夜の8時くらい。で、宿が見つからない。建物はそこそこたくさんあるのだが、何も表示がなく、ヒッソリしていて人の気配も無い。ピックアップしてくれた運転手も、どこに宿があるか分からない。そうか!これは冒険の入り口なんだ!と思い出して目星をつけたドアをノックしたり開けたり……。ようやく3つ目で辿り着きました。メデタシ。翌日からDRE ENDUROのトレーニングなので、来る途中で買ったサンドイッチをワインで流し込んで速攻で寝ます。

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朝起きると気持ち良い霧雨がシトシト……。到着時は暗くて見えなかった景色は素晴らしいの一言。窓を開けると果てしない丘とブドウ畑が続いています。そう、ここは古城を使ったワイン工場の一角なのです。こんな中でバイクに乗れるなんて幸せだなー。

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DRE ENDUROはヘッドのBeppeさんの座学から始まりました。英語とイタリア語で交互に説明してくれます。ムルティストラーダ1200エンデューロのフィロソフィーなども伺い、ドゥカティは本気でこのバイクを作っているんだなと感じたり。CagivaのElephant750からのドゥカティのオフロードの歴史なども交えながら、様々なシチュエーションでのライディングポジションの講義などでした。

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その後、自分のバイクを選びに外に出ます。ローシート仕様とハイシート仕様があり、回りの受講者よりも背が低く足の長さのバランスも日本寄りな私はもちろんローシート仕様を選びました。タイヤは前後ともピレリのスコーピオンラリーや転倒時に車体を守るガードパイプやオフロード走行時に体重移動をしやすくするショートスクリーン、そして歴戦を物語るたくさんのキズが装備されていました。

早速跨がってみます。最初に思ったことは「足つきが良い!」。そもそも縦置きVツインは後ろ側のシリンダーがシート前方に迫るので足つきは悪いだろうと思っていたのですが、座ってみると大きくえぐられたシート形状でサスペンショントラベルがノーマルのムルティストラーダよりも伸ばされたり、ホイールサイズが大きくなっているにも関わらず安心出来る足つきでした!

エンジンをかけると、やる気が出るサウンドです。ピックアップも鋭くてアドレナリンが分泌されてきます。実際には走行モードが4つあり、ピックアップやトラクションコントロール、ABS、最高出力などが細かく設定されて、じゃじゃ馬になるって事はありませんでした。ちなみにトレーニングの時にはトラクションコントロールはOFFに設定されていました。

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さて、実際に乗った感想です。まず「乗りやすい」、そして「軽い」です。思った以上に素晴らしいバイクでした。わざわざ両持ちスイングアームに変更しただけあって、低速での微妙なコントロールから若干荒れた高速ダート、すこしガレた林道までしっかりした車体とコントローラブルなエンジンのコンビネーションは絶妙で、思わず「これ、良いじゃん!」とニヤケながら走っていました。あと、パワーもあってピックアップも良いのでウィリーもしやすかったです。ポジション的には足つきのため(?)大きくえぐられたシートに座ったままだとオフロードではちょっとキツいところもありますが、オフロードではスタンディングが基本なので気になりませんでした。何人かコケてる人もいましたがガードパイプが付いていたこともあり、破損などは何もなく丈夫な印象でした。

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次はトレーニングについて。トレーニング自体はスラロームやブレーキングなどの基礎練習はお城の敷地内のブドウ畑の中で行い、その後の応用編はバイクで5分ほどの所にある専用のコースで行う予定だったのですが、当日はあいにくの雨のためコース内がドロドロで走行に支障があるレベルとのことで、すべてブドウ畑の中と近所の林道で行われました。

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基本的には初級~中級者向けのトレーニングというイメージでした。私も基本操作を見直す良い機会になりました。砂利道でのターンはトレーニングに行く前よりもかなり安定して速くなった気がします。フロントとリアにバランス良く加重して倒し込んで加速に移る。楽しかったです。また、インストラクターも参加者4~5人に1人ずつくらいの割合で付いてくれるのできめ細かく指導が受けられます。ランドローバーに乗ったメディカルチームも常に待機していますので万が一の際も安心です。

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トレーニングが終わるとみんなでディナー。今回は日本からは私1人でしたがイタリア、フランス、オーストリアなどからドゥカティ好きのバイク馬鹿が集まってきていました。「お前、どっから来た?」「今日の林道は最高だったな!」など、全員にとって外国語の英語でコミュニケーションを取りますが、バイク馬鹿同士だと言葉や国境の垣根を簡単に越えることが出来ます。

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DRE ENDUROは素晴らしい景色と環境の中でライディングが学べるだけでなく、各国からの参加者と仲良くなれるところが素晴らしいと感じました。翌日のフィレンツェ観光も含めて、最高の時を過ごすことが出来ました。こんな素晴らしい旅を実現してくれたDUCATI JAPANに感謝します。

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そして、1週間休みを取ればドゥカティでバイクレッスンを受け、ワイン城を探検し、フィレンツェ観光も出来て、なによりも世界に仲間が出来るこんなイベントは自腹でも是非参加して欲しいと思います。あなたがムルティストラーダ乗りならなおさらお勧めします!英語はしゃべれた方がより楽しめると思いますが挨拶+αであとはノリで押し切ることも可能です、ぜひ!

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