VIRGIN DUCATI | ドゥカティ100周年、ついに”海”へ。ピレリ×SACSマリーンと夢のボートを発表! トピックス

ドゥカティ100周年、ついに”海”へ。ピレリ×SACSマリーンと夢のボートを発表!

  • 掲載日/2026年09月12日【トピックス】
  • 写真/ドゥカティ 文/小松 男
“ドゥカティ100周年、ついに
ドゥカティが、創業100周年を記念してとんでもないコラボを発表した。相手はピレリと、イタリアのボートメーカーSACSマリーン。名付けて「PIRELLI 44 | Ducati Edition」。2026年9月10日に開催されたカンヌ・ヨット・フェスティバルで世界初公開されたこのボート、1926年のドゥカティ創業年にちなみ、なんと生産台数はたったの26艇。正真正銘の”特別な一台”だ。
“ドゥカティ100周年、ついに

26艇限定、DUCATIの名が刻まれた
スペシャルボートの正体

今回発表された「PIRELLI 44 | Ducati Edition」は、見た目からしてただ物ではない。カラーリングは、ドゥカティ100周年モデルとして開発された「スーパーレッジェーラV4チェンテナリオ」からインスピレーションを得たもので、エンジン部にはドゥカティのMotoGPマシンのテール周りをイメージした空力パーツまで奢られている。

船体のチューブ表面に施されたパターンは、通常ではピレリのタイヤ「チントゥラート ブルー ウェット」のトレッドパターンをモチーフにしているが、今回は特別に、スーパーレッジェーラV4チェンテナリオに装着される公道用ハイパースポーツタイヤ「ディアブロ スーパーコルサ SP」のトレッドを、ピレリの研究開発センターの職人が手彫りで再現しているという。

カーボンハードトップ、アルカンターラ張りのシートとダッシュボード、専用プレートまで用意される。

極めつきは心臓部で、この企画専用に用意されたマーキュリーレーシング製500馬力エンジンを3基搭載するという、常軌を逸した仕様だ。スタイリングもパフォーマンスも、”ドゥカティのパワーボート”としての説得力に満ちているのである。

“ドゥカティ100周年、ついに

SACSマリーンとは、
どんなポジションのメーカーなのか

そもそも「SACSマリーンって聞き慣れないな」という人も多いはず。1989年、イタリア・ロンバルディア州で創業したSACSは、”マキシRIB”というジャンルを切り拓いてきたパイオニア的存在だ。

RIB(リジッド・インフレータブル・ボート、いわゆるゴムボートの発展系)ならではの快活さと、ラグジュアリーヨット並みの上質な快適性を両立させることに定評を持つブランドである。

実はこれまでにも、ジャガーやアバルト、ランチアといった名だたる自動車ブランドとコラボレーションしてきた実績を持つ”筋金入りの異業種コラボ好き”でもある。

“ドゥカティ100周年、ついに

ジャガーのスポーツカーらしさを纏った「JAGUAR XT8」や、フィアットのデザインセンターも関わった「POWERSHORE ABARTH SP」、”海のグランツーリスモ”を謳う「Lancia di Lancia」など、SACS自身が公式に発表している特別モデルを挙げるだけでも、その本気度がうかがえる。

今回のドゥカティとのタッグも、その流れの延長線上にあると考えれば納得がいくもので、ドゥカティという二輪ブランドのDNAをそのまま憑依させにいった、という点で一歩踏み込んだコラボと言えそうだ。

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逆に、ボートメーカーの血が
ドゥカティ本体に流れ込む日が来るかもしれない

過去に実際にあった”逆方向”の面白い事例を紹介しよう。MVアグスタのモデル名「Rivale(リヴァーレ)」は、当時のCEOがフレンチリビエラで見かけたリーヴァのヨットを気に入り、本家に許諾を取って命名したという逸話がある。

つまり、ボートの名前がバイクに”憑依”した前例は、すでに存在する。これまでにドゥカティは異業種ブランドとのコラボモデルも多数輩出してきたことも踏まえ、今回のようにボート側にドゥカティの意匠が乗り移るケースがあるなら、いずれ逆に、どこかのボートメーカーの造形言語やネーミングを纏ったドゥカティのバイクが生まれても、まったく不思議ではない。これは想像するだけでワクワクする話だ。

“ドゥカティ100周年、ついに

アッパープレミアム層のための、
“数字が物を言う”コレクションアイテム

話題性はもとより、最終的にこの手のプロジェクトが行き着く先は、ごく限られた層のための”コレクションアイテム”としての価値だろう。

本当にお金と趣味に余裕のある層は、クルマやバイクだけでなく、ボートやヘリコプター、プライベートジェットまで嗜む。今回のPIRELLI 44 | Ducati Editionも、まさにその流れの中にある一台だ。

26艇という数字、1926年という創業年へのオマージュ、専用エンジン、手彫りのタイヤトレッド。すべてが「量産品ではない、選ばれた者だけの一艇」であることを物語っている。

ドゥカティが今後も、こうした異業種とのコラボを通じて、二輪の枠を超えたブランド体験を提供し続けるのか。残り数か月となった100周年アニバーサリーイヤー、我々を驚かせてくれるニュースがまだ残されているかもしれない。

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