VIRGIN DUCATI | 2010 MotoGPレポート 第12戦 サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニ DUCATIサーキット情報局

2010 MotoGPレポート 第12戦 サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニ

  • 掲載日/2010年09月08日【DUCATIサーキット情報局】
  • 写真・協力/Moto GP.com
    ※このコンテンツはドルナ・スポーツ社およびMotoGPオフィシャルサイトからの素材提供により制作されました。
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2010 MotoGP #12 APEROL DI SAN MARINO E DELLA RIVIERA DI RIMINI(2010.09.06)

ストーナーは辛くも5位入賞
ヘイデンはリタイヤに終わる

9月6日、ミサノ・ワールド・サーキット(イタリア)で第12戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPの決勝レースが開催された。

気温27度、路面温度39度というコンディションの中、全17台で争われたモトGP決勝レース。今季4度目のポールポジションを獲得したのは、前回のインディアナポリスで優勝し波に乗るダニ・ペドロサ。2番グリッドは今季ポイントリーダーのホルへ・ロレンソ。3番グリッドは前回の雪辱に燃えるドゥカティのケーシー・ストーナー。地元期待のバレンティーノ・ロッシは4番グリッドからのスタート。役者が全員フロントローに並んだ。レースが始まるとロケットスタートを決めたのはペドロサ。ホールショットを狙ったストーナーも2番手で1コーナーへ飛び込んでいく。波乱が起きたのはその直後だった。14番手からスタートしたドゥカティのニッキー・ヘイデンが2コーナー立ち上がりでアウトにはらもうとするところ、ラインを閉じてきたカビロッシと接触。両者とも転倒リタイヤという痛い結果に・・・。前回のニースライダー脱落のアクシデントに続き、ここのところツキのないヘイデンだ。

レースは序盤から好調なペドロサが1分34秒台のコースレコードを連発しながら後続を引き離しにかかる。こうなるともう誰も手をつけられず、注目は2位争いに。3番手のストーナーは前を行くロレンソに食らい付こうとするが、いまひとつマシンの動きにキレがない。10周目には逆に4番手につけていたロッシにコーナーでインを刺されるが、次のコーナーでは逆にインを突くというクロスラインの応酬。さすがはモトGPチャンピオン経験者同士の2人。露骨なまでのプライドの激突で中盤での見せ場を作ってくれた。その後、後方から驚異的なペースで追い上げてきたアンドレア・ドビツィオーソにもかわされ、ストーナーは5位でフィニッシュ。やや控えめなウィリーでゴールラインを駆け抜けた。

終わってみれば、自身初となるモトGPクラス2連勝を飾ったペドロサの強さばかりが目に付いたレースとなった。ケガからの奇跡的な回復を見せるロッシの巻き返しにも注目が集まる中、一方でライダーズランキングではロッシと同ポイントながら5位に後退してしまったストーナー。シーズンもいよいよ後半戦に突入し、各メーカーともマシンの熟成が進む中、いかに限界時の戦闘力を高められるかが今後のポイントになるだろう。

次回13戦は9月19日、スペイン・アラゴン・サーキットで開催。モトGP初開催となるコースでのドゥカティ・ワークスチームの戦いに注目したい。

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ロケットスタートを決めたペドロサの後を追い、ホールショットを狙ったケーシー・ストーナー。序盤はまずまずの走りを披露してくれたのだが…。
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ヘイデンが序盤で姿を消したため、ドゥカティ・ワークスの期待を背負ってストーナーが力走。我慢のレース展開となったが結果は5位入賞。

トップニュース

富沢祥也選手がレース中の事故で逝去

その日、サンマリノは深い悲しみに包まれた。Moto2クラスにテクノマグ-CIPから参戦していた富沢祥也選手が決勝レース中の事故により帰らぬ人となった。事故が起きたのはレース後半。予選8番手から果敢な追い上げでトップ争いをしていた富沢選手は、高速コーナーの立ち上がりでアウト側の縁石に乗り上げフロントからスリップダウン。コース上に投げ出されたところを不運にも後続車に衝突されるかたちで頭部、胸部、腹部を強打。サーキットのメディカルセンターで人工呼吸を行い、2人の医師の治療を受けながら近郊の病院に搬送され緊急治療を施されたが、間もなく死亡が確認された。

富沢選手は千葉県出身の19歳。ボケバイレースで少年時代から頭角を表し、2008年には全日本選手権250ccクラスで2位を獲得。2009年には世界選手権GP250クラスにステップアップし、さらに今年からは新設されたMoto2クラスにフル参戦。初戦のカタールGPを初優勝で飾るなど、世界で戦える日本人ライダーとして将来を期待されていた矢先だっただけに残念だ。富沢選手のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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不運の事故により逝去した富沢祥也選手。世界で戦える日本人ライダーとして将来を期待されていただけに、残念でならない。

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