モンスター400ダーク DUCATI購入ガイド

Monster 400 Dark

カラーリング以外はスタンダードと同じ
日本専用モデル

モンスター400 シリーズは、普通二輪免許に合わせた日本専用です。そのため、モンスター900S などとは違い、排気量を拡大することなく長きに渡って販売されました。大きく分けると、【１】1998年までのタコメーターなし、【２】2000年からのタコメーター付き、【３】2004年からの６速＋インジェクション＋ダブルディスクブレーキ＋高剛性フレーム、【４】2007年からの片押しフロントブレーキの４つの世代があります。それ以外にも 2006年には軽量なプラスチック製のガソリンタンクを採用するなど、随時マイナーチェンジが行われました。またビキニカウル標準装備のモンスター400S や、今回紹介するモンスター400ダークもラインナップしています。「ダーク」とは、つや消しカラーで足まわりの調整機構などの装備が省略された廉価仕様を指し、ドゥカティではさまざまなモデルに展開されてきました。しかしこのモンスター400ダークに限っては、スタンダードであるモンスター400 と足まわりやエンジンが同一であり、インジェクション採用などの仕様変更も同時に行われたので、実質的な違いはカラーリングだけです。

インジェクション、６速ミッション、ダブルディスク、高剛性フレームなど、モンスター400 と同様に熟成を重ねました。

モデルラインナップ期間年表

		モンスター 400	モンスター 400S	モンスター 400ダーク
1994	第１世代	タコメーターなしで発売
1995
1996
1997
1998
1999
2000	第２世代	タコメーター追加
2001
2002
2003			ビキニカウル装備
2004	第３世代	インジェクションほか採用		インジェクションほか採用
2005
2006		プラスチックタンク採用
2007	第４世代	片押しブレーキに変更
2008	第４世代

当時の思い出話

“マットブラックでなければ”以外の人は
2004年以降のスタンダードがおすすめ

モンスター400ダークは、車体カラーがマットブラックである以外はモンスター400 と同じでありながらも、新車価格が約５万円も安い“お買い得モデル”でした。しかしドゥカティのイメージは、やはりレッドやイエローといった“イタリアンカラー”であり、特に400ccを購入する若いユーザーのほとんどが、その価格差よりもモンスター400 の鮮やかなカラーリングを選んだため、モンスター400ダークへの関心度は低かったですね。

モンスター400ダークの中古車の中でおすすめなのは、インジェクションを採用して始動性が格段に良くなった 2004 ＆ 2005年モデル。ただし、新車販売が少なく中古車の台数も少ないため、マットブラックにこだわりのある人以外はモンスター400 を探すのがベターです。そのモンスター400 は、フロントブレーキがグレードダウンされているにも関わらず、最終型ということで 2007 ＆ 2008年モデルの人気が高く、とても高額ですが、それらと同じプラスチックタンクに加えて対向４ポッドブレーキを装備している 2006年モデルがおすすめですよ。