スーパーバイク1198SP DUCATI購入ガイド

Superbike 1198 SP

鉄フレームスーパーバイクの
最終完成形といえる

1198SPは、それまでラインナップしていた 1198S の後継モデルとして 2011年に登場。オーリンズ製のサスペンションやマルケジーニ製の鍛造ホイール、ドゥカティ・ドラクション・コントロール（DTC）とドゥカティ・データ・アナライザ（DDA）を備え、新車価格も同じ 274万円（税込み）と、基本的な部分は共通であるものの、1198SPはそこからさらに充実した装備が与えられました。スタンダード 1198 の 2011年モデルも採用するドゥカティ・クイック・シフター（DQS）に加え、軽量＆大容量のアルミガソリンタンク、よりグレードの高い TTX タイプのオーリンズ製リアサスペンションを追加した豪華仕様です。ドゥカティのスーパーバイクは、この 2011年を最後に、車体とエンジンを一新したパニガーレシリーズへとモデルチェンジしていったため、名実ともに 851 から 916、999、1098 シリーズとつないできたスチールフレームスーパーバイクの “最終完成形” となりました。

1198Sの装備に加えて、DQS とアルミガソリンタンク、TTX リアサスペンションを装備しています。

モデルラインナップ期間年表

	1198	1198S
2009		ゴールドフレーム＆ホイール
2010		赤フレーム＋黒ホイール
2011	DTC ＆ DDA 装備

当時の思い出話

トッピング “全部乗せ” モデルは
中古車が極端に少ない

1198SPは、1098S の時代から受け継ぐオーリンズ製サスペンション＆ステアリングダンパー、鍛造ホイール、DDA と1198Sからの DTC に加えて、TTX タイプのリアサスペンションとアルミガソリンタンクに DQS まで備えた “全部乗せ” トッピングと呼べるモデルでした。個々の装備が高級というだけでなく、乗り味も非常に優れています。エンジンは、1098シリーズはもちろん、1199パニガーレシリーズよりもトルク感があり、低回転からでも乗りやすいのが特徴です。また、1098／1198シリーズでは１人乗りで硬く感じられたリアサスペンションも、TTX では滑らかによく動くので、硬さが気にならなくなりました。

良いところばかりの1198SPにも、難点があります。それは中古車の台数が極端に少ないこと。新車の販売期間が１年間と短いうえに、輸入された台数が少なかったことがその理由です。実際に、当時は予約をいただいた方の分しか仕入れられず、春先の時点ですでにメーカー完売になっていましたからね。カラーリングや走行距離などを気にしている余裕はなく、中古車を見つけたら “即買い” です。なお、2014年現在では新車から３年が経過しており、オーリンズ製のサスペンションからはオイル漏れが発生する場合があります。メンテナンスでリフレッシュしてあげてください。