ドゥカティ 750 GT
- 掲載日/2009年10月26日【歴史あるドゥカティを知る】
- 構成/VIRGIN DUCATI.com 編集部

走って楽しむラウンドナナハン
足回りのアップデートは必須項目
そもそも生産量が少ない初代ラウンド系Lツイン。欲しくなって探したところで、なかなか気に入ったものを見つけられないのが現状だ。特に、750SSや750スポルトはタマ数が少なく、見つけたとしてもフルレストアが施され、購入予算外の場合が数多い。補修パーツの価格相場が高騰しているのだから仕方ないが、それでも750GTに関しては、シリーズを通してもっとも数多く作られた関係で、スポーツモデルと比べてタマ数があり、価格的にもどうにか手が届く場合もある。

作動性を追求し、リアショックにも軽量かつハイグレードなパーツを装着。旧車はエンジン以上に足回りのグレードアップが重要だ。
ここに紹介する750GTは、ベベル系を得意とする世田谷のスコードロンが仕上げたマシンだ。スポーツ系モデルやベベル900系モデルのパーツを流用することで、その仕上がりはノーマルの750GTとは一線を画したスポーティなものとなっている。注目は足回りとブレーキだ。前後ディスク仕様のスポークキットを組み込みダブルディスク化。クリップオンハンドルと純正系バックステップを採用することで、グランツーリズもからスポーツモデルへの脱皮に成功している。そもそも、750GTはスポーツ性が高いマシンだけに、このようなパーツのチョイスでその走りは一変する。ラウンドGTのお手本的カスタマイズと言えるだろう。
750 GTの詳細写真

重圧感のある純正メーターパネルをやめ、スポーティなメーターマウント方式に改善している。750スポルトタイプのマウント方法で、そのセンスも良い。

不安定なスカラブ製ブレーキマスターは、雰囲気があり旧車に良く似合うAPロッキード製CP3125に交換。これはお勧めのお手本カスタマイズである。

前後ディスクブレーキ用のキットハブを利用しリアディスク化に成功している。このカスタマイズは750GTの軽快性を高めるのに有効だ。

750SSや750Sの純正パーツあるいはリプロパーツを流用することで、スポーティなポジションにステップ位置を変更。ベベルを知り尽くしたショップの成せる業だ。

本来ならシングルディスクだが、ベベル900系のディスクローターでダブルディスク化を図る。リーディングフォークはドゥカティ純正だ。
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