ドゥカティ 新型ハイパーモタード950の海外試乗インプレッション
- 掲載日/2019年03月13日【試乗インプレッション】
- 写真:DUCATI 取材協力:DUCATI JAPAN 取材・文/鈴木 大五郎
ハイパーモタード950の詳細写真
937ccの排気量に変更はないが、圧縮比やエギゾーストカムのプロファイル。新型スロットルボディの採用等により、4馬力の向上。また、マグネシウム製カムカバー等の採用により、重量は1.5キロのマイナス。最大トルクの80%を3000rpmで発生。
従来型とさほど違いのないように見えるメインフレームは、パイプ径から変更された新作で重量も1キロ減。リアフレームはアルミ製の鋳物からメインフレーム同様、パイプのトラス形状に。
燃料タンクは従来型の16ℓから14.5ℓと容量が変更。形状がスリム化したことで、ライディングポジションの自由度が向上。
SPにはマルケジーニ製鍛造ホイールを装備。フェンダーもカーボン製。タイヤはピレリ製ディアブロスーパーコルサSP V3を採用。
STDのフォークはアルミ製のインナーチューブを持つマルゾッキ製。SPは定番のオーリンズ製で、ストローク量はSTD比+15㎜となる185㎜。
STDのホイールはアルミ製Y字3本スポークタイプ。タイヤにはピレリ製 ディアブロ・ロッソ3を装着。
シート高はSTDが870㎜、SPが890㎜と高めであるが、サイドをスリム化したことで足つき性を考慮。ちなみにローシートもテストしてみたが、足つき性はさほど変わらず、乗り心地が悪化した。
ブレーキキャリパーは両モデルとも定番のブレンボ・ラジアル・モノブロックタイプを採用。ボッシュ製6軸慣性測定ユニットにより、コーナーリングABS機能を装備。設定によりモタードの代名詞でもあるブレーキングドリフトをサポートしてくれるスライド・バイ・ブレーキ機能も選択可能。
右サイドに装着されていたサイレンサーは初代ハイパーモタードと同様、センターアップタイプに変更。
ステップサイドから取り回されるエキパイは名車916からインスピレーションを得たものとのこと。
アルミニウム製片持ちスイングアームを装備。リヤサスペンションはSTDのザックス製に対し、SPはオーリンズ。ストローク量はSTD比プラス25㎜となる175㎜。
4.3インチTFTカラー液晶メーターパネルを装備。設定変更等はメーター上にわかりやすく表示。ライディングモードはアーバン、ツーリング、スポーツの3種類で、細かい任意の設定も可能。
ワイヤー式だったクラッチ回りは油圧式に変更。少ない力で繊細な操作が可能となっただけでなく、ハンドル回りもスッキリとした。
SPにはアップ&ダウンに対応するクイックシフトを標準装備。レスポンス良く精度の高いフィーリングで、こまめなシフト操作を確実にサポートしてくれる。
従来型に対し、ハンドルがワイドになり、シート形状がフラットに。165㎝の身長ではどちらもシート高が高く感じられるが (上がSTDで下がSP)、走行中の体重移動では自由度が高まっている。ステアリング切れ角は左右に70度と取り回し性を考慮。
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