VIRGIN DUCATI | 新たな次元に突入した多目的冒険マシン、ドゥカティの新型ムルティストラーダV4Sを試乗インプレ! 走りの満足度はすべてのステージで飛躍 試乗インプレッション

新たな次元に突入した多目的冒険マシン、ドゥカティの新型ムルティストラーダV4Sを試乗インプレ! 走りの満足度はすべてのステージで飛躍

  • 掲載日/2021年03月25日【試乗インプレッション】
  • 取材協力/ドゥカティ ジャパン 取材・文/佐川 健太郎 写真/渡辺 昌彦
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DUCATI Multistrada V4S
V型4気筒エンジンを搭載した新型「ムルティストラーダV4」がいよいよ国内デビュー。ドゥカティ渾身の新世代アドベンチャーツアラーの実力とは。車両解説とともに試乗インプレを通じて解き明かしてみたい。

ムルティストラーダV4Sの特徴

V4とレーダーを得て
1台4役が全方位的に進化

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ドゥカティと言えば、MotoGPやWSBKなどで名を馳せるスーパーバイクメーカーというイメージが強いと思う。その一方で、世界で最も売れているドゥカティは実は「ムルティストラーダ」シリーズという事実はあまり知られていない。スポーツ、アーバン、ツーリング、エンデューロという4つのカテゴリーを1台に凝縮した「4 bikes in 1」のコンセプトを掲げて10年、ドゥカティの大黒柱に育ったムルティはその節目の年にV4の投入を高らかに宣言。新たなステージに突入したのだ。

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第4世代へと進化したムルティストラーダV4は、そのコンセプトである「4 bikes in 1」の性能を全方位的に高めてきた。要となるのが「V4グランツーリスモ」と名付けられた新開発の水冷90度V型4気筒1158ccエンジン。すでにパニガーレやストリーファイターに搭載されているV4とは排気量や出力特性も異なる専用設計である。最高出力は170psと現行ムルティストラーダ1260を12ps上回りつつ全域でトルクも向上。また、バルブ駆動方式を伝統的なデスモドロミックから耐久性に優れるスプリング方式に変更したことで、従来比で2倍以上の6万kmのメンテサイクルを実現したことも見逃せないポイントだ。

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また、V4ならではの軽量コンパクト設計により理想的な重量配分を実現。ディメンションの大幅な見直しとアルミ製モノコックフレームの採用とも相まって、オン・オフともに軽快でスポーティな走りを向上させた。さらに旧型を大幅に上回る220mmのロードクリアランスを達成。フロント19インチホイール化と両持ちスイングアーム、ハイアップマフラーの採用などによりダートでの走破性もさらに高められている。

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もうひとつの注目は世界初のモーターサイクル用レーダーシステムの導入だ。これは車体前方と後方に搭載されたレーダーセンサーによって計測された距離や速度、加速度などのデータをコンピュータが瞬時に演算し、エンジン出力やブレーキを制御するものだ。主に2つの機能があり、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)はライダーが設定した速度で前走車を自動的に追尾する仕組み。車間距離も速度に応じて最適化されるなど高速クルーズで威力を発揮。もうひとつのブラインドスポット検知機能(BSD)はバックミラーの死角に他車両が入ってきた際にミラーに埋め込まれたLEDインジケーターの発光によって知らせる機能。死角にいる車両だけでなく後方から急接近する車両も検知することで、安全な車線変更や追い越しをサポートするものだ。

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ムルティストラーダV4Sの試乗インプレッション

何ひとつ同じではないが
紛れもなくムルティ

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試乗したのはレーダーシステムや電制スカイフックサスなどをフル装備した「V4S」である。まず見た目が大きく変わった。フロントマスクにはDRL(デイタイムランニングライト)が眩く光り、顔つきもどことなくパニガーレV4の面影が宿る。プロポーションも前後長が短く22リッターに増量したタンクまわりにボリューム感があり、その下にコンパクトなV4エンジンを収めてロードクリアランスを稼いでいることが分かる。

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エンジンとともに車体も大きく変わった。従来のスチール製トレリスフレームに代わり、アルミ鋳造モノコックフレームをフロント部に採用。逆にエンジンを挟んだリアセクションに鮮やかなレッドカラーを採用したトレリス構造のサブフレームを持ってきている。フロント19インチとなり両持ちスイングアームとなるなど、従来型と同じものは何ひとつないほどだが、これはどこから見てもムルティというデザインの妙である。

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V4ならではのスムーズさで
Uターンも不安なし

ライディングポジションは従来の1260と比べてさほど変わっていないが、シートがフラットになり着座位置の自由度が増えた印象。日本仕様のシート高(810/830mm)はアドベンチャーモデルとしては低めで、例えるならスーパースポーツ程度。スタンドを外して起こすだけで車体が軽くなっていることが実感できる。

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エンジンをかけると、ピッチが短い細かい鼓動とLツインより甲高いサウンドがV4であることを主張。Lツインデスモのややノイジーなドコドコ感も味わい深く好きだったが、V4は回転が緻密でさらにスムーズだ。

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主にテストコースで試乗したが、クラッチも軽く発進時に自動的に回転数を少し上げてくれるのでスタートが楽。歩くような極低速域でもV4エンジンは十分に粘りがあってUターンでも半クラッチがいらないほど。ハンドル切れ角も十分にある。Lツインほどの鼓動感はないが、逆にトルク変動が少なく回転がスムーズなので安定しているのだ。

パイロンスラロームでは左右に切り返しながら低速域でのハンドリングを確認したが、まるでエンジン部分にマスを感じない不思議な軽さがある。明らかにエンジン上部にマスを感じたLツインとはだいぶ違う感覚だ。急制動でも100km/h近い速度から文字通りのフルブレーキングを試みたが、スポーツ設定のABSがタイヤのグリップ限界に近い領域で何事もなかったかのように最短距離で止めてくれる。ロック&リリースで制動距離が伸びてしまう通常のABSとはレベルが違う。

19インチの安定感で
走りはスーパーバイク並み

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次にワインディングを模したハンドリング路ではライディングモードを先ほどの「アーバン」から「スポーツ」に変更。アクセルに対するレスポンスが鋭くなりエンジンの瞬発力が増すとともに、電子制御サスペンションのアクチュエーターが作動してリア車高が上がり、前後サスの減衰力が増してくるのが分かる。まさに戦闘モードだ。

鳴り物入りのV4エンジンである。さぞかしアグレッシブと思いきや、意外にもジェントル。もちろん、全開にすればスーパーバイク並みの加速力でぶっ飛んでいくが、限られたコース内ではとても170psを体感することはできなかった。むしろ、レッドゾーンが始まる1万rpmの半分の5000rpm迄で、ほぼすべてのステージをこなせてしまう余裕の力量感が際立っていた。

ブレーキタッチも繊細で車体を傾けつつ減速しながらコーナーに進入し、フルバンク辺りから徐々にスロットルを開けていく手順のひとつひとつが自分の意思どおりにこなせる。ハンドリングも素直かつ正確で19インチならではの接地感と安定性のメリットを感じつつ、自分が狙ったとおりのラインを描くことができる。つまり自在感がある。

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車体のディメンションもそれを証明している。従来モデルに比べてエンジン搭載位置をフロント側に寄せつつ、キャスター角を立ててフロント荷重を稼ぎながら、ホイールベースを切り詰めて旋回力を引き出しているのだ。

乗れば誰でも実感できる優れたスポーツ性能を19インチで可能にしたのも、軽量コンパクトなV4エンジンによるところが大きい。19インチのスポーツバイクという新たな定義が生まれそうな予感だ。

「オフも走れる」から
「オフを攻められる」へ

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続くダートセクションでは走りながら「エンデューロ」モードに切り替えて突入。出力特性はよりマイルドに、ABSはリアが解除されてトラクションコントロール介入度は最小限になって適度なスライドに対応。電制サスはプリロードを上げつつストロークする設定となりオフロードマシンが出来上がる。その変身ぶりがマシンを通じて伝わってくるのが凄い。新型となったV4ではとりわけオフロード性能の向上を強調しているが、まず感じるのはやはりフロント19インチの接地感と安定性。加えてV4エンジンが前寄りの低重心にあるためフロントグリップに安心感がある。

延長されたスイングアームにも注目したい。横から見れば一目瞭然だが、スイングアームピボットは前後アクスルのちょうど中間辺りの位置にあり、まるでエンデューロモデル並みの長さ。因って立ち上がりでスロットルを開けつつ、後はトラクションコントロール任せで適度にテールスライドしながらマシンの向きを変えていくことも割と簡単にできてしまう。さらに大幅に増えたロードクリアランスと熟成された電制スカイフックにより、ちょっとした法面(のりめん)を利用したジャンプなども軽々とこなしてしまう等々、アドベンチャーライダー憧れの走りを現実にしてしまう。これもまたV4エンジンあってこそなのだ。そう考えると、歴代ムルティが求め続けてきた「4 bikes in 1」の理想をさらに次の次元へと押し上げるための解答がV4だったということになるだろう。

長距離になるほど
頼りになるレーダーシステム

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最後にもうひとつ、レーダーシステムについて。アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)は前走車がクルマであってもバイクであってもほぼ瞬時に補足して自動的に最適な車間距離(正確には車間時間)を保って追走してくれる。実際にバイク4台で前後一列になってACCを試してみたが、高速道路で想定されるような緩やかな速度変化には十分対応できた。ただし、千鳥走行のように前後のバイクが極端にオフセットした場合や、渋滞末尾で急ブレーキをかけるようなシーンではACCの対応範囲を超えてしまうこともあった。勘違いしてはならないのは、ACCは自動運転や緊急停止ブレーキではないということ。また、30km/h以下の速度や、回転数とギヤ段数が不適切な場合ではACCは解除されてしまうが、これは2輪という乗り物の特性と安全面への配慮からだ。

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また、ブラインドスポット検知機能(BSD)はバックミラーに映らない死角にいるクルマやバイクを検知しミラーに埋め込まれたLEDインジケーターが点灯、それに気付かず車線変更しようとウインカーを出すと点滅によって警告してくれる賢いシステムだ。最近の4輪にはこれらのシステムは既に普及していて、経験者であれば「あ、クルマと同じだな」とその便利さをすぐに理解できると思う。無くてもすぐに困るものではないが、特に雨天や夜間、長時間走行で疲労しているときなど、条件が厳しくなるほどそのメリットや有難さを実感するはず。こうした先進デバイスの数々は、ムルティの長距離ツアラーとしての価値をさらに高めてくれるだろう。

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新型ムルティストラーダV4は今現在で最も先進的なアドベンチャーツアラーと言えるだろう。これこそは本当の意味での「スーパーバイク」だと思う。

ムルティストラーダV4Sの詳細写真

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水冷90度V型4気筒DOHC4バルブ1158ccから最高出力170ps/10500rpmを発揮する「V4グランツーリスモ」エンジン。従来モデルの1260と比べてエンジン重量-1.2kg、全長-85mm、全高-95mm、全幅+20mmというコンパクトさ。パニガーレV4系から派生しているが排気量も出力特性も異なる専用設計で、バルブスプリング方式とすることでカテゴリー最長となる6万kmのメンテサイクルを実現。
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「デザインは機能に宿る」というドゥカティの哲学を体現したフォルム。空気の流れでライダーを包み込むデザインだとか。ヘッドライト上部には今年から国内認可されたDRL(デイタイムランニングライト)が光る。ちょうど鼻の部分に見える四角形のパーツがレーダーだ。
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新世代ムルティストラーダV4ではついにフロント19インチを標準とした。前後に電子制御「スカイフック」サスペンションを装備し、マシンの姿勢変化や路面状況などに応じて減衰力を自動調整する他、走行モードによってもデフォルトで最適化。プリロードも荷物やタンデムによって任意に調整可能だ。
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見るからに長いアルミ製スイングアームは両持ち式としながら大胆に肉抜き加工することで強度と軽さを追求。オフロード走行のタフな仕様に耐えるためサブフレームも頑強なスチール製トレリス構造を採用している。
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ワンタッチで6段階に高さ調整が可能なウインドスクリーン。スクリーン内側のレバーを指一本で軽く触れるだけで簡単に動かせるという優れモノだ。両サイドのサブスクリーンはあえてフローティングとすることで横風を受け流す設計。
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日本で発売される主力のタイプ設定はレーダーとサイドパニアにセンタースタンド、グリップ&シートヒーターを備えた「トラベル&レーダーパッケージ」。シートは厚みを大幅に増やしつつ従来どおりの低いシート高(日本仕様810/830mm調整式)を実現。
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座面は広くクッション性もアップするなど、快適性が大幅に向上したリアシートの段差部分にはパッセンジャーが自分で任意に調整(Low-Off-high)できるタンデムシートヒーターを装備。ライダー側のシートヒーターはTFTディスプレイで操作する。
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灯火類はもちろんフルLED。コーナリングライトにオートオフ機能付きウインカー、そしてブレーキランプには急制動でフラッシュするエマージェンシーストップランプ機能付き。下側に見える四角形のパーツがリア側のレーダーセンサーだ。
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空力とディメンション最適化を狙いラジエーター配置はフロントから両サイドへ変更。フロントウイングを装備することで、ダウンフォースを得るとともにラジエーターの熱風を逃がして快適性を向上。リアバンクにアイドルストップ機能を備えるなど熱対策を強化。
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給油口の後ろにスマートキーやスマホなどが収納できる小スペースが設けられた。防水タイプのフラップ付きでUSBソケットを内蔵するなど、とても便利に使える。
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シフトアップ&ダウンに対応したDQS(ドゥカティ・クイック・シフト)を装備。スムーズな操作性で、ツーリングはもちろんサーキットやオフロードでもとても重宝する。ダートでは取り外したいステップラバーは工具なしで簡単に脱着可能だ。
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画面が大きくデザインも洗練された6.5インチTFTカラーディスプレイ。タコメーターを挟んですぐ左にはライディングモード、右下にはトラクションコントロールやABS、ウイリー制御のパラメーターが表示される。左上のウインドにはより細かい設定を行うメニュー画面を表示。戦闘機乗りになった気分だ。
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メニュー画面から「ライディングモード」→「トラクションコントロール設定」→「介入度レベル」のように、自分の好みでより細かく設定できる仕組み。“習うより慣れよ”で、自分であれこれ試すうちに簡単に設定できるようになる。
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スイッチが並ぶ左グリップ。上段右がACCで真ん中の±が車間距離調整用、左がプリロード調整とライディングモード。ウインカースイッチを挟んで右下がジョイスティック式になっていてゲーム機の要領で素早く設定を変えていく。一件複雑に見えるが、スマホを使える人なら大丈夫かと。
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ドゥカティ伝統の強制開閉式バルブ機構を持つデスモドロミックから一般的なバルブスプリング方式へと舵を切った「V4グランツーリスモ」。パフォーマンスと耐久性、静寂性のバランスから生まれた新世代エンジンだ。ジャイロ効果低減のために逆回転クランクを採用。
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ACCとBSDの要となる中距離レーダーセンサー。車体の前後に1個ずつ搭載されるタバコサイズ程度の軽くて小さいパーツである。ボッシュ社が開発した2輪用安全運転支援システムをドゥカティがV4用にカスタマイズしたものだ。

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