2014 MotoGPレポート第12戦イギリス DUCATIサーキット情報局

2014 MotoGP #12 Great Britain（2014.08.31）

シルバーストーンで開催されたイギリス GP で
ドヴィツィオーゾが好走

MotoGP 第 12 戦が行われたシルバーストーン・サーキットで、Ducati Team のアンドレア・ドヴィツィオーゾは、シーズン最高レベルのパフォーマンスを披露した。土曜日の予選で２番手を獲得し、フロントローからのスタートとなったドヴィツィオーゾは、オープニングラップを３位で終え、その後 20 ラップにわたってバレンティーノ・ロッシ（ヤマハ）やダニ・ペドロサ（ホンダ）と熾烈なバトルを展開した。５周目から７周目の間にふたりにオーバーテイクされたものの、ふたりに水を開けられることはなかった。13 周目にはペドロサを抜き去って４位にポジションアップ。しかし、最終ラップで再びペドロサのオーバーテイクを許して５位でチェッカーを受けた。なお、ウィナーのマルク・マルケス（ホンダ）とのタイム差は９秒。

チームメイトのカル・クラッチローは、ホームイベントを５列目からスタート。オープニングラップ終了時点で 14 位、その後も苦しい展開を強いられたが、12 位でフィニッシュした。

RIDER'S VOICE

アンドレア・ドヴィツィオーゾ／５位

「バレンティーノやダニとずっと表彰台争いをしていただけに、５位というリザルトにはやや失望感が残ると言わざるを得ない。ただ、３～４のコーナーで彼らより遅かった。大幅にグリップが低下して、予定どおりの戦略が使えなくなった。最後まで彼らについていけたことには、大きな満足感を覚えている。週末を通じて良い仕事ができた。結果からも僕らの進歩が見て取れる。ウィナーから 10 秒以内でフィニッシュできるとは、スタート前は夢にも思わなかった。このレベルになると、常に表彰台を狙ってファイトするチャンスが多くなる」

カル・クラッチロー／リタイア

「今週の目標は、フルディスタンスを走り切ることだったので、それができてうれしい。最終結果には満足してはいないが、この週末で一度も使っていなかったハードタイヤをフロントに装着するというギャンブルに出た。自分自身、今日はちょっとミスが多すぎた。地元 GP で 12 位というリザルトは、決して望んでいたものではない」

ルイジ・ダッリーニャ／ドゥカティコルセ・ゼネラルマネージャー

「ドヴィツィオーゾは予選２位、レースでは５位という結果を出してくれた。今週末の成果に満足している。ウィナーから 10 秒以内でフィニッシュするというのは、我々の目標のひとつだった。今日はそれが実現できた。重要なリザルトだ。新たなモチベーションを得て、今後もハードワークを続けられる。残念ながらまだ優勝争いができるレベルではないが、上位陣とのギャップを縮めることに成功した。チームの面々はもちろん、Ducati Corse で MotoGP プログラムに関わっている全員に感謝の意を表したい。彼らはいつも 100 パーセント全力で仕事に取り組んでいる。今日のような進歩が我々の励みになると同時に、正しい方向に進んでいることを裏付けている。次戦は Ducati にとって第２の地元レースとなるミサノだ。ドゥカティスタやファンのみなさまに満足していただけるよう全力を尽くしたい」