2014 MotoGPレポート第13戦サンマリノ DUCATIサーキット情報局

2014 MotoGP #13 San Marino（2014.09.14）

サンマリノ GP でドヴィツィオーゾが４位フィニッシュ
ウィナーのロッシとの差はわずか 5.5 秒、クラッチローは９位完走

MotoGP 第 13 戦のサンマリノ GP がミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催され、Ducati MotoGP チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾが４位でフィニッシュした。前日の予選で６位となり、２列目からレースをスタートしたドヴィツィオーゾは、オープニングラップ終了時点で僚友アンドレア・イアンノーネ（Ducati）の直後の５位を走行。その後、４周目にはダニ・ペドロサ（ホンダ）にパスされたものの、背後に食い下がり、８周目には揃ってイアンノーネをオーバーテイクした。さらにマルク・マルケス（ホンダ）の転倒によって、ドヴィツィオーゾとペドロサは３位争いを繰り広げることになった。ドヴィツィオーゾは、コンスタントにハイペースで走行を続け、最終ラップまでホンダにペドロサに食い下がったが、オーバーテイクは叶わず４位でチェッカー。イアンノーネが５位でフィニッシュした。

チームメイトのカル・クラッチローは、５列目からスタートし、アルヴァロ・バウティスタ（ホンダ）、アレイシ・エスパルガロ（フォワード・ヤマハ）、ヨニー・ヘルナンデス（Ducati）らと熾烈なバトルを展開しながら、９位で完走した。このレースのウィナー、バレンティーノ・ロッシ（ヤマハ）とドヴィツィオーゾのタイム差は、5.510 秒だった。

RIDER'S VOICE

アンドレア・ドヴィツィオーゾ／４位

「今日は本当に良いレースができたのでとてもうれしい！今週末はかなり厳しかったので、これほどのレースができるとは思ってもみなかった。ハードワークを続けて上位陣との差を削り取ってくれたチームの面々に感謝したい。徐々にではあるが、確実に上位に近づいている。チェッカー時点でウィナーと５秒差なんて夢のようだ。まさか今日それができるとは思わなかった。上位陣とファイトするにはまだ十分ではないが、スタートからフィニッシュまで歯を食いしばって懸命にライディングしている。なんとかペドロサを攻略して３位フィニッシュしたいと思って、ファイナルラップまで頑張ったが、しばしば限界を超えていると感じたので、今日は４位で満足だ」

カル・クラッチロー／９位

「もう少しやれると思っていただけに、今日の結果には失望したと言わざるを得ない。フルタンクでは、あまり良いフィーリングではなかった。特にブレーキングに違和感を覚えて、思いどおりにマシンを止められなかった。だが、タンクが軽くなると少し速く走れるようになった。とはいえ、自分自身のミスが多すぎた。ミスがなかったらあと 10 秒速くフィニッシュできていたはずだ。20 周目くらいにタイヤフィールが悪くなったので、２周ほどペースを落として様子を見た。その後、自分自身のファステストが記録できた。アラゴンでは、今週末以上の結果を期待したい」

ルイジ・ダッリーニャ／ドゥカティコルセ・ゼネラルマネージャー

「ドヴィツィオーゾのレースには、大いに満足している。ウィナーとのギャップを 5.5 秒にまで切り詰めることに成功した。これは非常に大きな成果だ。（サテライトチームの）イアンノーネも５位でフィニッシュした。ふたりとも良い仕事をしてくれた。今日のリザルトは、いっそうのモチベーションと勇気を与えてくれる。フロント勢とのギャップを削る努力は今後も継続する」