VIRGIN DUCATI | EICMA2017/ドゥカティ・プレスカンファレンス・ レポート トピックス

EICMA2017/ドゥカティ・プレスカンファレンス・ レポート

  • 掲載日/2017年11月07日【トピックス】
  • 取材協力/Ducati  取材・写真・文/河野 正士
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オープニング前の会場風景。広いステージに次々とニューモデルが登場した。カンファレンスの様子はドゥカティの公式Youtubeチャンネルで見ることができる(英語のみ)。

“イタリアン・シンフォニー”をテーマに
話題のV4マシン「パニガーレV4」を含む4機種を発表

いよいよ2017年のEICMA/ミラノショーがスタートした。その皮切りは、いつものようにドゥカティのプレスカンファレンスだ。今年は、通年のプレスデイ前日から2日前にスケジュールを前倒し。この日はドゥカティ社のみがプレスカンファレンスを開催したことで、よりたっぷりと時間を掛け2017年を振り返り、そして翌年/2018年モデルを紹介しようという気合いを感じた。しかも恒例となったプレスカンファレンスのライブストリーミングを担当したのは、イタリアのケーブルネットワーク大手/SKYテレビジョン。そこで発表されたのは2018年モデルの「スクランブラー800」シリーズ、「ドゥカティ・Xディアベル」「ドゥカティ・モンスター821」「ドゥカティ・ムルチストラーダ1200エンデューロ」のほか、4機種のニューモデルだ。

注目はやはりドゥカティMotoGP機のDNAを受け継ぐ新V型4気筒エンジンを搭載した「DUCATI Panigare V4(パニガーレV4)」だ。また成長を続けるスクランブラーシリーズには、より排気量の大きな「DUCATI Scrambler 1100(スクランブラー1100)」が新たに加わった。そしてテスタストレッタDVT(デスモドロミック・バリアブル・タイミング)エンジンを搭載し、最新のエレクトロニクスによって“4 Bikes in 1”を実現するムルチストラーダは、排気量拡大と新型シャシーを採用して「DUCATI Multistrada1260(ムルチストラーダ1260)」となった。さらにドゥカティ伝統のL型ツイン・エンジンを搭載するスーパースポーツ「DUCATI 959 Panigare Corse(959パニガーレ・コレサ)」は、最新のコンポーネントを搭載し、新たにラインナップに加わった。

ここでは、そのプレスカンファレンスの様子を紹介する。

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オープニング前の会場風景。広いステージに次々とニューモデルが登場した。カンファレンスの様子はドゥカティの公式Youtubeチャンネルで見ることができる(英語のみ)。

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ニューモデルの紹介に先立ち、この週末に最終戦を迎えるMotoGPライダーが登場。最初は「OCTO PRAMAC RACING」のダニロ・ペトルッチ。

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続いて「Ducati Team MotoGP」からホルヘ・ロレンソとアンドレア・ドビツィオーゾが登壇。ドビツィオーゾはタイトル争いが掛かった決戦前とは思えないほど落ち着いていた。

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最初に発表されたのは「スクランブラー1100」。彼女は「スクランブラー1100」のPVに登場したモデル/IMOGENOCIDO(イモジェノチド)。かつてはカスタムカルチャー系雑誌/DICE MAGAZINEに頻繁に登場していた。彼女自身もバイカーだ。

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「スクランブラー1100」。モンスター系に搭載されていた空冷L型ツイン1079ccエンジンを、専用に開発されたフレームに搭載する。アクティブ/ジャーニー/シティの3つのライディングモードのほか、トラクションコントロールシステムやコーナーリングABSなども標準装備する。スタンダードモデルのほか、ドレスアップパーツを装備した「スクランブラー1100スペシャル」、オーリンズ製前後サスペンションを装備した「スクランブラー1100スポーツ」の計3モデルをラインナップする。

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2018年モデルの「ムルチストラーダ1200エンデューロ」。

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すでに発表されたモンスター・ファミリーのニューモデル「モンスター821」。

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「ムルチストラーダ1260」はストロークを36mm伸ばしたほか、コンロッド/クランクシャフト/シリンダーも変更し排気量を拡大。DVTシステムのキャリブレーションにくわえ、吸排気系を見直すことで、中低速の扱いやすさを格段に向上。ムルチストラーダを“4 Bikes in 1”たらしめたエレクトロニクスも、さらに進化しているという。また新型フレームを採用するとともに、ステアリンアングルを1度寝かして25度とし、+48mmの新型スイングアームも採用。それによってホイールベースを+55mmとし、高速域での安定性と軽快なハンドリングを両立しているという。フロントにKYB製/リアにザックス製のサスペンションを採用するスタンダードモデルのほか、ザックス製セミアクティブサスを持つ「ムルチストラーダ1260 S」、オーリンズ製サスペンションを装着する「ムルチストラーダ1260パイクスピーク」をラインナップ。

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2018年モデルの「Xディアベル」。

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「959パニガーレ・コレサ」に乗って登場したのは、最終戦を終えたばかりの、2017スーパーバイク世界選手権でシリーズランキング2位を獲得したチャズ・デービス。

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「デスモセディチ・ストラダーレ」と名付けられた、ドゥカティ初となる量産型4気筒エンジン。ドゥカティMotoGP機のDNAを受け継ぐ新V型4気筒エンジンだ。フレームはエンジンをストレスメンバーとして使い、そのエンジン前方に“フロントフレーム”を、後方にスイングアームとシートレールを装着するモノコックデザインを採用する。

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「パニガーレV4」に乗って登壇したのは、MotoGP機のテストライダーを務めるミケーレ・ピッロ

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「パニガーレV4スペシャル」の発表は、同じくMotoGP機のテストライダーを務めるケーシー・ストーナーとともに行われた。

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「パニガーレV4」のディテール。これまでフレーム左サイドにセットされていたリアサスペンションは、スイングアームとフレームの間に縦に配置。一般的なリンク式モノサスペンションを装着する車両と同じ位置だが、車体やや左側にオフセットされている。そしてリアサス上部はジョイントパーツを介してエンジン後ろ側シリンダーに連結されている。「パニガーレV4」は、新世代のエレクトロニクス・コントロールとともに、SHOWA製BPFフォーク+ザックス製フルアジャスタブルリアサスを装着。「パニガーレV4 S」と「パニガーレV4スペシャル」は前後オーリンズ製の第二世代電子コントロールシステム/Smart EC 2.0システム搭載の電子制御サスペンションと鍛造アルミホイールなどをセット。さらに「パニガーレV4スペシャル」はカーボンパーツを多数標準装備する。

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全モデルのプレゼンテーションを担当したのはドゥカティ・モーター・ホールディングCEOのクラウディオ・ドメニカーリ

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最後は、スタッフ全員で記念撮影。

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