VIRGIN DUCATI | 【海外試乗速報】ドゥカティ ムルティストラーダ1260S メディア向け発表会 トピックス

【海外試乗速報】ドゥカティ ムルティストラーダ1260S メディア向け発表会

  • 掲載日/2017年12月27日【トピックス】
  • 取材協力・写真/Ducati Japan 文/松井 勉
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乗りやすく、を、 もっと乗りやすく、へ。

4 Bikes in 1を標榜するドゥカティ・ムルティストラーダ。エンデューロや950を加えたモデル群の中でも、中心的な存在でもあるのが前後17インチタイヤを履き、170mmのホイールストロークを持つ1200、1200Sだった。それが1260モデルへと進化した。メディア試乗会が行われたスペイン領グランカナリア島でその実力を試す。

排気量を63.6cc増したエンジンはドライバビリティーを磨き、試乗した1200Sに搭載される電子制御セミアクティブサスペンションはその特性を快適性と走る楽しさを両立する方向でチューニングされ、さらにライダーフレンドリーになったという。そのことは走りだしてすぐに伝わってきた。

まず乗り心地がしなやか。時速20~30キロの領域でもアクセルの開け方にマイルドに反応するエンジンもいい。乗りだしから手強さがない。島のルートを行くと山岳路では雨、風、霧に襲われる。道には落ち葉、小枝が散らばり泥水が路面を濡らす。それでもコントロールしやすい特性に助けられ、1260Sで無事切り抜けられた。安心感が高い。

そして後半、ワインディングルートを楽しんだ。1200Sと比較して55ミリ伸びたホイールベースもあって、安定感がある。それでいてドゥカティの名に恥じないハンドリングだ。シャープだった1200時代より洗練されたスポーティーツアラーとなっている。その点で日帰りよりもロングツーリングをする人にお勧めだ。

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スイングアーム長とフロントのキャスター角の変更により全体で55mm延長されたホイールベース。その数値から想像される旋回性の悪さは感じられない。適度な手応え、一体感ある旋回性を生む車体とエンジン特性のマッチングが素晴らしい走りの世界を楽しませてくれた。
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グランカナリアの空港から30分程の距離にあるゴルフリゾートが今回の会場となった。年間を通じて春のような気候が続くこの島では、真冬でも多くの人で賑わう。毎度、ドゥカティスタッフの小粋な演出が嬉しくなる会場設営は見事。
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ニューモデルのプレゼンテーションが行われたサンルームのような部屋。私達が腰掛けた椅子も透明なものをチョイス。壇上のムルティストラーダは一見、1200から大きく変わっていないようだが、子細にみるとイメージを踏襲しながら各部のデザインに1260ならではの特徴が垣間見える。
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試乗の朝、私達を待っていたムルティストラーダ1260S。オプションのツーリングパッケージを装着したモデルでの試乗となった。パニアケース、センタースタンド、グリップヒーターを組み合わせたもの。パッケージを選択しなくても個別に欲しい物だけを装備出来るが、パッケージのほうがオトクなのだという。
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ボルケーノグレイという新色を纏った1260S+ツーリングパッケージ装着車。左右シンメトリーのヘッドライトやナックルガードに装備されたウインカーなどは2010年以降のスタイルアイコンだ。スタイルはドゥカティらしくスキがない。
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1200同様、1260も片持ちスイングアームとなる。48mm延長され後輪が後方に移動したためナンバーステーを兼ねるフェンダーも後方に伸びている。サイドパネル、サイドカバー、タンクなど細かく見ると従来のムルティストラーダらしさを打ち出しながら変更が加えられている。
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島内のワインディングルートは、時に荒れたアスファルトが続く場面もあったが、170mmのサスペンションストロークと電子制御サスを武器にまるで良路のような乗り心地を提供する1260S。その機能は驚くばかり。ドゥカティ・スカイフック・サスペンションEVOと呼ばれる所以だ。
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電子制御サスペンションはエンジン停止時、減衰圧バルブを閉じている関係でサスペンションが体重によるストロークを殆どしない。もっともサスペンションが伸びた(つまり高い状態)状態での足付き性カットとなる。慎重183cm、体重80kgほど。膝が軽く曲がる程度。足付き感が上々。
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183cmのライダー(上)と160cm代前半の身長のライダー(下)。国内仕様はローシートを標準で装備する。2段階調整可能なシート高は800/820mmとなる。
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吸排気カムに油圧で変化する可変バルブタイミングを装備する1260のエンジン。1200からシリンダー、クランクシャフトなどを専用品に変更。カムベルトカバーにあるDVT のプレートも金属製となり高級感がでた。DVTとはデスモドロミック・バリアブル・タイミングの頭文字。
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マットカラーだとその造形が解りやすい。タンクサイド、ラジエターカウル周辺からの動きのあるスタイルはクールそのもの。光りの当たり具合で新しいムルティストラーダがもつ美意識が香り立つ。泥臭さがないのに力強い。これも伝統的ムルティストラーダらしさだ。
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ロービーム、ハイビーム、デイライト、そして夜間に光るコーナリングランプ。そのどれもが左右シンメトリーデザインのライトユニットに納まるムルティストラーダ。LEDを採用する1260Sのそれはゴージャスでかつ輝度が高く視認性に優れるものだ。
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左スイッチボックス、グリップ寄りにある上下キーは、メニュー呼び出しとエンターキー。エンターキー、3秒押しでモード切り換え画面に入る。パッと押すとトリップのリセットができる。奥にある上下キーは、クルーズコントロールの操作ボタンだ。
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右スイッチボックスは鍵マークが起動キー、中央がスターターボタン、赤は上下スライドできるキルスイッチ。写真には見えないが赤いボタンの上奥にはグリップヒータースイッチがある。フロントブレーキマスターのリザーブタンクが透明樹脂製となった。
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ナックルガードは上下で色の異なるパーツを使う。中央はウインカー。LED光源を使う。ヘッドライトから高低差があり、左右への距離感もある場所だけに、被視認性は抜群。ヘッドライトの輝度に滲んでしまわない設計は安全性が高いと思う。
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1260Sはφ330mmのブレーキプレートとブレンボM50 モノブロック4ピストンキャリパーを組み合わせる。制動力の確かさもさることながら、そのブレーキ操作時のレバータッチ、入力と減速の同調感など質感の高いライディングを約束してくれる。タイヤはピレリ スコーピオントレール2を採用。
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1260 ではホイールも新意匠を採用する。ボディーカラーによってブロンズ調のゴールドとブラックを履き別ける。軽量化も図られたホイールはスポーティー。190/55ZR17というスーパーバイク系と同じサイズを履くのがムルティストラーダの特徴だ。リアブレーキは2ピストンキャリパーを採用する。
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1260Sでは歴代ドゥカティ・スカイフック・サスペンション装着車同様、ザックス製ショックユニットを採用。ストロークセンサーと車体側に装備されたGセンサー、車体の動きを感知する6軸センサーを走行上状況に合致した減衰圧特性を適宜生み出す。ストロークは170mmだ。
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パニアケースはステーなどを介さずサブフレームにある受けとタンデムステップにある受けの3箇所でマウントされる。取りつけたスタイルも一体感があり、取り外してもシャープなスタイルを楽しめる。車体色を入れたカラー毎の展開となる。
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取りつけステーなどが無い分、車体側にインナー形状を追い込むことで全幅を出さずに容量を稼いているのがよくわかる。GIVIがOEMとなるケースだけに使い勝手なども考えられている。
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ライディングモード切り換え時の画面。スポーツモード選択時、トラコン、ABS、ウイリーコントロールの介入度を表示するほか、サスペンション設定が前後とも現在はデフォルト、プリロードの状態、クイックシフターがアップ、ダウンともに有効であることを示している。
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停止時には各モードでの設定変更も行える。例えば、スポーツモード時、フロントのサスペンションをハーダー、ミディアム、ソフターと上下キーを使ってモニター表示を回転させるように変更すると、バー表示の中の▼アイコンが視覚的にダンパーがこの辺だ、とライダーに教えてくれる。
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こちらはABSの介入度設定メニュー。舗装路、もっとも安定性に寄与する作動状況であることを示す。スポーツ、ツーリング、アーバン、エンデューロ、とある4モードのうち、雨の石畳でも安定性を保つべくアーバンモードでのデフォルトだとABSの介入度が高い。
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DWCとはドゥカティ・ウイリー・コントロールの頭文字。つまり車両の動きを感知するセンサーやホイールセンサーからの情報を元に、ウイリーを察知。8段階から選べる8は、その制御介入度がもっともセンシティブな状態。スポーツモードでは多少のパワーリフト(ウイリー)を許容する。
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この画面はサスペンションのイニシャルプリロードをヘルメットの数、パニアケースによって荷物を積んでいる状態か、などで解りやすく選択できる画面。スカイフックサスペンションの場合、サスペンションの動きや選択されたモードに合わせ、基本的な減衰圧を決めているが、ストロークスピードにより最弱から最強まで車体の動きに合わせて適宜変化させるのが特徴だ。

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