ハイパーモタード1100S DUCATI購入ガイド

Hypermotard 1100 S

スーパーバイクに迫る
高級パーツを備えたモデル

ハイパーモタード1100 シリーズは 2007年にデビューしました。イタリア本国などではスタンダードモデルであるハイパーモタード1100 と豪華仕様のハイパーモタード1100S をラインナップしましたが、日本に輸入されたのは後者のみで、上位モデルにふさわしい高級パーツが装備されているのが特徴です。その装備は、オーリンズ製のフルアジャスタブルリアサスペンション、DLC コートフロントフォーク（前期＝マルゾッキ製、中期＝カヤバ製、後期＝マルゾッキ製）、マルケジーニ製の鍛造ホイールといった足まわりをはじめ、フロントブレーキにもラジアルマスター＆ラジアルマウントモノブロックキャリパーを採用するなど、当時の最先端モデルだったスーパーバイク1098Sにも迫る内容でした。その完成度は高く、新車価格の変更やパールホワイトのカラー追加があったものの、大きな変更もなく 2010年にハイパーモタード1100 EVO シリーズへモデルチェンジするまで販売が続けられました。

オーリンズ製のリアサスペンションやマルケジーニ製の鍛造ホイールなど、高級パーツが魅力的なモデルでした。

モデルラインナップ期間年表

	ハイパーモタード1100S	ハイパーモタード1100EVO	ハイパーモタード1100EVO SP
2007
2008
2009	パールホワイト追加
2010
2011
2012

当時の思い出話

クセのあるモデルだが
各部の調整によって乗りやすくなる

2005年秋のミラノショーで発表されたハイパーモタード1100S は、発売前にも関わらず大きな人気を集め、2006年からは早期予約が殺到しました。そして実際にデリバリーが始まった 2007年にはかなりの台数が新車販売されています。そのため、2013年現在でも市場には中古車が多く、ドゥカティの中でも手に入れやすいモデルといえます。ただし、2009年に追加設定されたパールホワイトだけは、日本への入荷台数がわずかだったこともあり、中古車がほとんど出てきません。

ハイパーモタード1100S は、長距離ツーリングをメインに楽しむモデルではないので、中古車の走行距離が少ないことも特徴ですね。その一方で、走行距離の伸びた車両に安心して乗れるのも、信頼性の高い空冷のデュアルスパークエンジン搭載モデルならでは。当店で新車販売したハイパーモタード1100S の中には 60,000km を走っているものもありますが、エンジンをオーバーホールすることなく好調を維持しています。また、もともと足まわりにグレードの高いパーツが備わっているため、そのセッティングによって乗り味を変化させられるのも魅力です。車高調整機能を使ったり、リンクを交換したりして足つき性や乗りやすさをアップさせることができるので、ぜひディーラーにご相談いただきたいですね。