モンスター1100 DUCATI購入ガイド | バージンドゥカティ

Monster 1100

シルバー塗装のホイールと
ベーシックな足まわり

2008年にミドルクラスのモンスターがフルモデルチェンジし、モンスター696シリーズとしてデビューしました。そこで採用された新設計のフレームと、現代的にアップデートしたヘッドライトやガソリンタンクなどを与えられて 2009年に登場したのが、このモンスター1100シリーズです。もちろん外観デザインだけでなく、エンジンもムルティストラーダ1100 シリーズで実績のある排気量 1,078ccのデュアルスパークエンジンをベースに改良を加えることで、扱いやすさと軽量化を図っています。また、モンスター1100EVO をはじめ、2013年モデルの多くが湿式クラッチへと移り変わっていますが、モンスター1100シリーズではドゥカティ伝統の乾式クラッチを備えていました。モデル構成は、前後にオーリンズ製のサスペンションとゴールドホイール、各部にカーボンパーツを装備するモンスター1100S と、スタンダードモデルであるモンスター1100 の２バリエーション。2010年にはそれぞれに ABS 仕様が追加されています。

新世代モンスターのベーシックモデル。オーソドックスな足まわりとシルバーのホイールが外観上の特徴です。

イタリア本国でモンスター1100S のみに装着されたマイクロビキニカウルとシングルシートカウルは、日本仕様ではこのスタンダードモデルにも標準装備されました。そのため、モンスター1100 の外観上の特徴は、シルバーのホイールとベーシックな足まわり程度です。

モデルラインナップ期間年表

	モンスター1100	モンスター1100S
2009
2010	それぞれに ABS仕様追加

当時の思い出話

オーリンズ信仰の陰に隠れたが、
中古車としては非常に魅力的

見た目には上位モデルとほとんど違いのなかったモンスター1100 でしたが、日本においてはやはりステイタス性の高いオーリンズ製サスペンション付きのモンスター1100S が人気でした。新車価格の差が 25万円（税込み）とわずかだったことも、モンスター1100S の人気に拍車をかけました。しかしながら 2013年現在、中古車として見た場合にはその必要十分な性能と価格の安さはとても魅力的です。また、新車当時は時代を先取りしすぎていた感のあったモンスター1100 専用色のシルバーも、今となっては非常にスタイリッシュに見えます。大きなトラブルが特になく、安心して乗れる点も良いですね。

モンスター1100EVO のダウンマフラーや湿式クラッチが苦手という方にもオススメです。ダウンマフラーはタンデムがしやすい一方で、車体のバンク角が浅くなりがち。スポーティに走るときにはアップマフラーが有利ですからね。好みが分かれるところではありますが、クラッチのダイレクト感にこだわる方は乾式クラッチ採用のモンスター1100 を選んでいます。