VIRGIN DUCATI | スポーツネイキッドの革命児、ドゥカティの新型MONSTER(モンスター)は初代のコンセプトを再現した“リストレット”なモデル トピックス

スポーツネイキッドの革命児、ドゥカティの新型MONSTER(モンスター)は初代のコンセプトを再現した“リストレット”なモデル

  • 掲載日/2021年05月10日【トピックス】
  • 取材協力/ドゥカティジャパン 取材・文/伊井 覚 写真/井上 演

スポーツネイキッドの革命児、ドゥカティの新型MONSTER(モンスター)は初代のコンセプトを再現した“リストレット

DUCATIのモンスターと言えば、今やモーターサイクルファンなら知らない人はいない名車の一つ。そして思い浮かべるイメージは丸く流線型のタンクに幾何学的なトレリスフレームだろう。しかし、その常識が、今年覆る。2020年12月、ドゥカティ・ワールド・プレミアのエピソード5で発表された新型MONSTERは、伝統のトレリスフレームから脱却。しかしそれはモンスターシリーズが初代から一貫してきた軽量&ハイパワーというテーマを体現するための最善策だった!
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全く新しいデザインを取り入れたのはラウンドタイプのヘッドライトだ。4輪のDRL(デイタイムランニングライト)を意識したデザインで、楕円形の特徴的なライト形状をもち、中央部にはLEDモジュールが配置されている。ウインカーは外側に向かって流れるように点灯し、交差点を曲がり終えると自動的にキャンセルされる。

多くの「モンスター」たちを束ね
凝縮された至高の一台

第4世代となる新型MONSTERの開発コンセプトは「ristretto(リストレット)」。イタリアでは通常よりも濃く淹れたエスプレッソコーヒーのことをこう呼び、今回は「凝縮」や「濃縮」といった意味合いで使われている。1993年に登場した初代モンスターが目指した姿勢に再度立ち返り、さらにこれまでの28年間を凝縮したモデルになっている。

スポーツネイキッドの革命児、ドゥカティの新型MONSTER(モンスター)は初代のコンセプトを再現した“リストレット スポーツネイキッドの革命児、ドゥカティの新型MONSTER(モンスター)は初代のコンセプトを再現した“リストレット

今回の新型MONSTERの名称がシンプルに「MONSTER」だけなのをみればわかる通り、このモデルは旧型のモンスター821の後継機でありながら、モンスター797、モンスター1200も含めた、次世代を担うニューモデルとして登場した。

そもそも1993年に登場した初代モンスターはスーパースポーツバイクの車体に、公道走行に適したスポーティなエンジンを搭載したモデルだ。特徴的なトレリスフレームに、ネイキッドの見た目、でもハイパワーということで現代でいうストリートファイターの先取りとも言えるモデルなのだが、実はこの初代モンスターは発表当時、スーパースポーツモデルしか出していなかったドゥカティらしくないと言われ、熱心なドゥカティファンからの評価は決して高くなかった。

しかし実際に発売されてみれば、軽量かつパワフルで、しかも乗りやすい。ストリートでスポーツ走行を楽しむには最適なモデルということがわかり、以降28年にもわたりモデルチェンジを繰り返しては高い評価を受け続けてきたのだ。

日本でも多くのライダーがこのドゥカティ・モンスターに憧れた。それほどこのトレリスフレームは強烈なインパクトだったのだ。

伝統的なフレームを一新し、計18kgの軽量化を実現
さらに高次元のライディングプレジャーを提供

スポーツネイキッドの革命児、ドゥカティの新型MONSTER(モンスター)は初代のコンセプトを再現した“リストレット

しかしそんなトレリスフレームに憧れたライダーも、この新型MONSTERを食わず嫌いにはしないでいただきたい。なぜならば、軽いバイクはとにかく乗って楽しいからだ。そう、新型MONSTERの最大の特徴は、その軽さだ。旧型モンスター821と比較し、排気量は+116ccの937cc、最高出力は+2PSの111PS(82kW)、最大トルクは+7Nmの93Nm(9.5kgm)と全体的なパワーアップがなされているにも関わらず、乾燥重量は-18kgの166kgを実現している。

この乾燥重量166kgという数字は、スーパースポーツマシンであるパニガーレV4(175kg)よりも軽い。軽いバイクはストレスも少なく疲れにくいだけでなく、スポーツライディングをしている時の爽快感が全然違う。今回の取材では新型MONSTERの試乗は叶わなかったが、実車の仕上がりの美しさやスペックを見ただけで、大きな期待が持てるものだった。

軽量化の内訳を見ていくと、パニガーレV4と同コンセプトであるフロントフレームの重量はわずか3kgで、旧型のトレリスフレームに比べ-4.5kgとなり、なんと60%の軽量化を達成している。これが、ドゥカティが28年間こだわり続けたモンスターを象徴するトレリスフレームを捨ててまで手に入れた新しい武器なのだ。

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メインフレームはパニガーレV4と同じ構造のアルミニウム製フロントフレームを採用。メインフレームだけで、MONSTER821から4.5kgの軽量化を果たしている。
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兼ねてからマッシブなフューエルタンクはモンスターの大きな特徴の一つだったが、今回、トレリスフレームを脱却したことで、このバッファロータンクと呼ばれるクラシックなフォルムに磨きをかけたドラマチックなタンク造形が可能になった。

また、サブフレームで-1.9kg、ホイールで-1.7kg、スイングアームで-1.6kgなど、各部の最適化と軽量化がなされ、合計で18kgものシェイプアップを果たすことができている。

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そもそもモンスターとはスーパーバイクと同じフレームにスポーツ仕様のエンジンを搭載することが開発コンセプトになっており、今回のモデルチェンジではドゥカティのスーパーバイク・パニガーレV4のフレームをベースに開発したアルミニウム製フロントフレームを採用している。つまり初代から通じるモンスターのコンセプトは守りつつ、現代にふさわしい姿に生まれ変わった、と言うべきなのだ。

もちろん、古くからのドゥカティマニアたちの中には、このフレーム形状の変更を素直に受け入れられない人もいるだろう。だが、思い返してみてほしい。そもそも初代モンスターですら、発表当時はそれまでのレーサー然としたドゥカティのイメージに固着した多くのファンから受け入れられなかった。それが、のちに全世界で35万台以上が生産され、ドゥカティを代表するモデルに成長した。つまりモンスターは、これまでも、そしてこれからも道なき道を切り拓いてきたフロンティアモデルなのだ。

2020年12月に発表され、大きな話題をさらった新型MONSTERの日本国内発表も、いよいよ秒読み段階に入ったと考えられる。名前の通りモンスター級の性能を秘めたこのマシンを自由に乗り回せる日は、もう間近なのだ。

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モンスターがずっと継承し続けてきたのが、このシートカウルのシャープなデザイン。このモデルはリアシートカウルが標準装備されたMONSTER+だ。
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大胆に肉抜きが施されたスイングアームは、1.6kgの軽量化がなされている。
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サブフレームも既存のトラスフレームに比べ1.9kgの軽量化。繊維強化プラスチックで作られた骨格、表面にはハニカム状の文様が描かれている。
スポーツネイキッドの革命児、ドゥカティの新型MONSTER(モンスター)は初代のコンセプトを再現した“リストレット
気になるシート高はスタンダードが820mm。アクセサリーのローシートを装備することで800mmになる。
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マフラーは2本出しでコンパクトかつスタイリッシュにまとめられている。エキパイとサイレンサーの間に設けられた膨張室も力強い印象を与えてくれる。
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前後ブレーキにはブレンボを採用。フロントは4ピストンのラジアルマウント・モノブロック・キャリパー。ブレーキディスク径は320mmのダブルディスク。リアは2ピストンのフローティングキャリパーでディスク径は245mm。

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